日焼け止めできちんとケアしていてもついつい出来てしまう”シミ”。
「昔はこんなところにシミなんてなかったのに・・・!」
なんて経験もあるのではないでしょうか?
出来たシミはそのまま残したくないですよね。
シミがあるけど、自分は何シミなのか分からない!
という方の為に、今回はシミの種類と予防対策をご紹介いたします!
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シミのメカニズム
シミは、厚さ約0.2mmほどの表皮の中で発生します。
シミの原因はたくさんありますが、大きな要因のひとつは紫外線です。
紫外線を浴びた肌はメラノサイトからメラニン色素として作られます。
通常の日焼けであれば約1か月後には消えてキレイになりますが、何らかの原因でターンオーバーのサイクルが乱れ、メラニンの生成が排出のペースを上回ると大量のメラニンが肌に滞在することになります。
このように、ターンオーバーが間に合わず肌に残ってしまったメラニンが、シミとなってしまいます。
美白化粧品のほとんどは直接肌を白くするわけではなく、肌が黒くなろうとする原因であるメラニンを生成する酵素(チロシナーゼ)を阻害する成分も多いものなので、基本的には一年中使用することが大切です。
シミを放っておくと・・・
シミを放っておくと、褐色に変色したシミの部分により多くの紫外線が直射して吸収します。
そしてシミを増やそうとしてしまい、メラニンの生成を促すことに。
元からあるシミが更に色濃くなり、大きくなってしまいます。
そうなると通常のスキンケアでは治りにくく、簡単には改善されなくなります・・・。
また、乾燥肌が進んでもシミの原因になるので、日々の保湿ケアも重要。
そうなる前に、早めのケアと対策が必要ですね。
シミのタイプ一覧
老人性色素斑(日光性黒子)
◎特徴
直径数ミリから数十ミリのさまざまな大きさの丸い色素斑。
薄い茶からしだいに濃くなり黒くはっきりしてきます。
表面はツルツルしていますが、一部にイボを伴うことも。
◎原因
紫外線の影響や肌の老化によってメラニンが蓄積することでできます。
シミの中でもっとも多いタイプ。
雀卵斑(そばかす)
◎特徴
直径2~3mmの小さな点状に広がるシミで、丸くはなく三角形や四角の場合が多く、薄茶色(褐色)のものがほとんど。
春から初夏になると色調が濃くなることがあります。
◎原因
遺伝的な要因ででき、幼児期から思春期にかけて目立つ傾向にあります。
30歳ごろから徐々に薄くなることが多いです。
しかし、紫外線の影響で濃くなることも。
炎症後色素沈着
◎特徴
赤から黒色までさまざまで、色調にムラがあります。
顔面のどこにでも生じるのが特徴。
◎原因
ニキビ跡や虫刺され、傷などによる肌の炎症が治った時にできるシミ。
毛抜きでムダ毛を抜いていると毛穴周りが黒く跡になることもあります。
肝斑
◎特徴
最初は頬骨のあたりに薄いシミが生じ、徐々に両頬に左右対称にできるのが特徴。
色は淡褐色や暗褐色などさまざま。
◎原因
紫外線の影響や女性ホルモンのバランスがくずれたときにできることが多いです。
30~40歳が多く、妊娠中やピルを服用したときに、また更年期の方によく見られます。
逆に閉経後には目立ちにくくなります。
シミタイプ別対策方法
◎老人性色素斑には・・・
紫外線を避け、UVケア商品で紫外線を防ぐ。
ごく初期の薄いものは美白化粧品でケアしましょう。
老人性のシミは、これ以上増やさない・作らせないようにしっかりとしたケアが必要です。
◎雀卵斑には・・・
遺伝的要素も強いことがあるため、美白化粧品では効果がでにくい厄介もの。
そのため、日ごろからしっかり紫外線を防いでUVケア商品で紫外線カット、また生活環境もストレスを溜めない生活を心がけることが重要です。
また、美容皮膚科でのレーザー治療で消えることもありますが、再発することもあるので注意が必要です。
◎炎症後色素沈着には・・・
炎症後色素沈着でできたシミは、紫外線のメラニンによるもの。
なので美白化粧品でのケアが最も効果的です。
気にしすぎて刺激すると、刺激がメラニン合成を高めるので、洗顔時などにこすりすぎないのも大切です。
◎肝斑には・・・
紫外線を避け、UVケア商品で紫外線を防ぐ。
また、肝斑はレーザー治療を行うと余計に濃くなりシミが広がってしまうことがあるので要注意。
内服薬のビタミンCとトラネキサム酸が効果的。美白化粧品で効果が出て薄くなることもあります。
洗顔時のこすりすぎで発症、悪化する場合もあるので、洗顔はソフトに優しく行いましょう。
全てのシミタイプに共通して”紫外線対策”をしっかり行うということがいえます。
シミには紫外線が大敵ということがよく分かりますよね。
シミに効く成分一覧
シミに効く成分っていったい何?
これを知っておけば化粧品選びも楽にできますよ。
シミに効く成分をご紹介します!
ビタミンC誘導体
強い抗酸化作用を持つ水溶性ビタミン。
リン酸型ビタミンCなどビタミンCを吸収しやすい形に変えたもの。
メラニン生成の抑制や還元、チロシナーゼ活性阻害の効果があります。
アルブチン
元々はコケ桃から抽出された成分。
メラニンをつくる「チロシナーゼ」という酵素の働きを阻害する作用があり、過剰なメラニンの生成を抑制します。
シミ、そばかすができるのを防ぐ効果が期待されています。
濃度が高いと肌に刺激になることもあるので注意が必要です。
コウジ酸
みそやしょうゆに含まれる、麹菌由来の成分。
シミの予防に効果が高い美白有効成分です。
シミのもとになるメラニンをつくる酵素チロシナーゼの活性を抑え、メラニンを防ぎます。
チロシナーゼが働くのに必要な銅原子を奪い、効かなくする効果があります。
ルシノール
北欧のもみの木に含まれる成分をヒントにつくられた成分。
メラニン生成のプロセスである酵素チロシナーゼとチロシンの合体を防ぎ、メラニンを作らせないように働きます。
チロシン活性阻害に効果があります。
エラグ酸
ポリフェノールの一種で、イチゴやラズベリーなどポリフェノールの一種です。
メラニンの生成に関わる酵素チロシナーゼの働きを抑える働きがあります。
コウジ酸と同様に、チロシナーゼが働くのに必要な銅原子を奪うことで働かなくする阻害効果を発揮します。
マグノリグナン
ホオノキの成分を元に開発された成分。
チロシナーゼ成熟を阻害する効果があります。
カモミラET
ハーブのカモミールに含まれる成分。
情報伝達物質エンドセリンを抑制し、メラニンを生成するメラノサイトの増殖や活性化を抑える抗炎症作用を併せ持ちます。
成分名はカミツレエキス。
抗炎症・メラニン生成指令阻止の効果があります。
エナジーシグナルAMP
天然酵母由来の成分。
エネルギー代謝を高めてターンオーバーを促すことで、メラニンの蓄積をおさえシミ・そばかすを防ぎます。
メラニン排出の促進に効果があります。
リノール酸S
サフラワー油などの植物油から抽出される成分。
リノール酸の美白効果を高め、メラニン生成に不可欠な酵素チロシナーゼを分解することでメラニンの生成を抑制します。
肌の生まれ変わりをサポートし、メラニンの排出を促す働きを持ちます。
4MSK
サリチル酸の誘導体で、4-メトキシサリチル酸カリウムの略称。
酵素チロシナーゼの活性を抑え、メラニン生成を抑制するだけではなく、
シミ部位で生じている慢性的なターンオーバーの乱れ、ニキビや吹き出物にも効果を発揮します。
m-トラネキサム酸
アミノ酸の一種でもあり、もともとは抗炎症剤としても使われていたトラネキサム酸を、美白成分として開発したもの。
トラネキサム酸とm-トラネキサム酸は同じ効能を発揮しますが、メラニンの活性を抑制させることに着目する場合にメラニンのmをとり、「m-トラネキサム酸」と呼ばれています。
特にビタミンC誘導体は美白効果を発揮し、シミ予防と薄くする2つの効果を兼ね備えているのでオススメ!
ケアしながら美白にもなれるなんて嬉しいですよね。
シミと美白ケアは切っても切れない間柄。
美白ケアの知識も入れておくことをおすすめします!
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シミに効く栄養素
日焼け止めや化粧品で予防しても足りないと思うときは、食材やサプリメントで内側から改善しましょう!
シミや美白効果が期待される栄養素をご紹介します。
ビタミンC
ビタミンCにはシミやそばかすを作るメラニン色素を抑える働きがあり、美白効果が期待されます。
水溶性で熱に弱く水に流れやすいため、食事に取り入れる際はそのまま食べることがオススメ。
また、ビタミンCは体に溜め込むことができないので数回に分けて摂取することで更に効能を発揮します!
◎アセロラ、キウイフルーツ、ゆず、柿、グアバ、パプリカ、パセリ、ゴーヤ、青汁など
※柑橘系などに含まれる「ソラレル」は朝や昼の活動時間に口にしてから紫外線を浴びてしまうと、シミの色素沈着を引き起こしてしまう場合もあります。
レモン、オレンジ、グレープフルーツなどは要注意。
セラミド
肌の紫外線や雑菌などの外部刺激から守る役割があり、メラニンの生成を抑えてくれる効果があります。
肌の潤い成分でもあるセラミドは、保湿作用が働き乾燥肌にも効果的です。
1日に必要なセラミド量は0.6~1.2mgといわれています。
◎こんにゃく芋、大豆、小麦、黒豆、ブロッコリー、牛乳など
L-システイン
L-システインは代謝をサポートし、シミの原因となるメラニンの生成を抑制、角質に沈着したメラニンの排出を助けてくれます。
しかし、L-システインは食品中には存在せず、必須脂肪酸「メチオニン」を摂取することで体内で合成されるため、メチオニンを含む食べ物を意識的に摂取することがオススメです。
◎マグロ、鶏肉、豚肉、牛肉、牛乳、チーズ、納豆、豆腐、しらす干し、サバ、ブリなど
※メチオニンの摂取量の目安は、体重1kg辺り15mgとされています。
なかなか日常的に摂取しにくい栄養素なので、サプリでの摂取もオススメです。
ビタミンE
ビタミンEには肌のターンオーバーを促す働きがあるため、色素沈着してしまった細胞が排出しやすくなり、シミの目立たない肌に近づけます。
また、血液の循環もサポートしてくれるので、肌の色つやを美しく導いてくれます。
◎ナッツ類、アボカド、ほうれん草、かぼちゃ、うなぎのかば焼き、いくらなど
※1日のビタミンE摂取目安量は、女性6.5mg、男性7g程。
欠乏症も過剰摂取も体にはよくないので、適量を心がけましょう。
β-カロチン
β-カロチンには抵抗力をサポートする働きがあり、メラニンの沈着を抑えたり肌の炎症をケアしてくれて、老化の原因となる活性酸素を抑える働きもあります。
必要に応じて体内でビタミンAに変換されるため、皮膚の新陳代謝を高めたり、シミやしわの防止につながります。
◎にんじん、しそ、モロヘイヤ、パセリ、ほうれん草、かぼちゃ、にらなど
エラグ酸
特にシミに効果的なエラグ酸は、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制する働きがあります。
強い抗酸化作用があるので、美白効果の他にも紫外線や外的ストレスが原因で起きる肌荒れやエイジングケアにも効果的です。
◎いちご、ザクロ、ブルーベリー、ラズベリー、アサイー、ブドウ、ナッツ類
☆特にビタミンCと一緒に摂取することで、良い働きが期待されます。
シミによくない食材
良い栄養素をたくさん摂取していても、同じ量のよくない食品を口にしているとプラマイ0になってしまいますよね・・・
もしかすると知らずに摂取しているかも?
どんな食品がシミの大敵なのか見ていきましょう。
カフェインの多量摂取
コーヒーや紅茶、緑茶など日常に溢れているカフェインですが、多量摂取してしまうことでメラニン色素を拡大させ、色素沈着やシミを悪化させる原因に。
また、就寝前のカフェインは交換作用が働き目が冴えてしまい、質の良い睡眠を取ることが出来なくなってしまいます。
そのため、ターンオーバーの低下によりシミの促進に繋がってしまうので、なるべくカフェインは控えるように心がけることが重要です。
砂糖・糖分の多量摂取
甘味料の主成分にあたる「しょ糖」を多量摂取することでシミができやすい環境を作る活性酸素を発生させてしまいます。
過剰摂取すると血液がドロドロになり、肌がくすみがちに・・・。
更に体内のコラーゲンを分解して、しわやたるみを招く恐ろしいことが引き起ってしまいます。
しかし完全に絶つのではなく、量に注意しながら調節して上手に摂取することが重要です。
アルコール
友達との夜の外食や忘年会などのシーズンにはついつい飲み過ぎてしまう「お酒」ですが、
アルコールは肝機能の低下に繋がり、血液の流れも悪くなるので、栄養素が行き届きにくくなり、肌へのターンオーバーを妨げてしまうんです。
また、アルコール分解時に体内の水分やビタミン、ミネラルが大量に消費されてターンオーバーの乱れにつながり、代わりに発生する「活性酸素」がメラニンを増やしコラーゲンを分解してしわやたるみを引き落とす原因に。
しかし、豊富に含まれているポリフェノールによって体内の活性酸素を抑制させる働きのあるワインや、強力な抗酸化作用で活性酸素を除去する働きのある日本酒は体にいいとされています。
どのお酒も楽しくて飲み過ぎないように、たしなむ程度で留めておくことをオススメします。
全てに言えることは「摂りすぎ」は避けるということ。
適量の摂取を心がけましょう。
シミを隠すメイク術
どうしても気になるシミは、メイクで隠してしまいましょう!
しかし全てのシミを同じ隠し方をすればいいというわけではありません。
まず大きいシミの場合は、コンシーラーをシミの広範囲に塗り、シミの周りをトントンと馴染ませていきます。
このとき使うのはスティックコンシーラーの角やリキッドコンシーラーがオススメです。
一方小さいシミの場合、コンシーラーをのせたあとにパウダーをのせる、という行為を数回繰り返します。
この際は厚塗りになり過ぎないクリームコンシーラーやスティックコンシーラーがオススメです。
シミとおさらばして透明感を♩
顔中にシミがあるだけで老け込んでみえてしまったり、キレイに見えなくなったりと悪いことばかり・・・
出来ることなら消したいですよね。
シミの原因は対策方法によって変わってきます。
自分に合った対策方法が分かれば、解決することも可能です。
今すぐ試してシミのない綺麗な透明美白肌を手に入れましょう!
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