スキンケアとは、その名の通り『お肌のお手入れ』のことを言います。
私たちのお肌は、全面を皮膚というもので覆われています。
この皮膚は、私たちの身体全体を覆っており、水分を保持したり、外部からの刺激を防ぐ役割を持つ、人体最大の臓器です。
この役割を果たすために、お肌を健康に保つということがスキンケアの最大の目的です。
また、ダメージを防ぐだけでなく、潤いを保ったり、肌にハリを与えたりするなど、お肌を美しく保つこともスキンケアの大切な目的です。
朝と夜のビューティーステップ
季節の変わり目や、ホルモンバランスの変化などで、私たちのお肌の状態は大きく変わってきます。
その時々の状態に合わせてスキンケアを見直すということも、とても大切です。
しかし、その他にも【朝】と【夜】でもスキンケアの方法が違ってくるということをご存知ですか?
これは実は、朝と夜でお肌の働きが違うからなのです。
私たちのお肌は、昼間は主に「紫外線やホコリ、乾燥など、外からの刺激から肌を守る」という役割をしています。
逆に夜間は、「昼間に受けたダメージを修復し、新しい肌細胞を作り出す」働きをしています。
その働きに合わせたお手入れをすることが重要です。
朝は「肌を守る」スキンケア!
朝のスキンケアで意識することは、紫外線などの刺激からお肌を守ることです。
特に乾燥したお肌は、ダメージうぃ受けやすい状態になっています。
ですから、朝の保湿ケアはとっても大切です!
しっかりと保湿できていれば、日中の化粧崩れを防ぐことも出来ます。
更に朝のスキンケアで最も大切なのが、「紫外線対策」です。
【光老化】という言葉があるように、お肌の老化の原因の80%は紫外線によるものと言われています。
紫外線は1年中降り注いでいますので、朝は必ず紫外線対策をしましょう!
また、朝のスキンケアの中で美容液などを取り入れている方も多いかと思います。
もちろん間違った使い方ではありませんが、昼間のお肌は「守り」のモードに入っているため、栄養を蓄えるモードではありません。
ですから、あまり効果を期待できませんし、朝からたくさんの化粧品を塗りすぎると、化粧崩れの原因にも…。
美容液などは効果なものも多いので、守りモードの朝に使用するのはコスパ的にも悪いかもしれません。
朝は、保湿対策と紫外線対策メインでスキンケアしましょう♡
【洗顔→化粧水→乳液→クリーム→日焼け止め】
夜は「肌を修復して美肌に導く」スキンケア!
日中のスキンケアとは違い、夜間のスキンケアは日中に受けた肌ダメージを修復する目的があります。
ですから、落とすものをしっかり落として、栄養を補給することが大切です。
夜間のスキンケアは、昼間に肌に溜まった皮脂や、メイク汚れ、ほこりや花粉、P.M2.5などの有害物質を落とし、肌を綺麗な状態にする「汚れを落とす」ことから始めます。
お肌の上に汚れが残ったままだと、肌荒れやニキビなど肌トラブルの原因になりますし、折角のいい成分も入りにくくなります。
まずは、しっかりと汚れを落としましょう!
汚れや皮脂を落としてキレイになったお肌は、とてもデリケートな状態です。
すぐに保湿ケアをしてあげましょう!
化粧水などで保水した後、水分が逃げていかないように乳液やクリームでしっかりと蓋をします。
また、夜間のお肌は吸収モードに入っているので、美容成分もしっかりと補給しましょう。
美容液や美容クリーム、パックなどのスペシャルケアも効果的です♡
私たちのお肌は、夜間のゴールデンタイムと呼ばれる22時~2時の間に成長ホルモンを出し、新陳代謝を高めてくれる働きを持っています。
このゴールデンタイムに、しっかりと【質のいい睡眠】が取れていれば、お肌は美容成分を吸収してどんどんキレイになります!
夜間は美容成分をしっかり補給して、ゴールデンタイムに質の良い睡眠をとること!
これが美肌への別れ道になります。
【クレンジング→洗顔→化粧水→パック→美容液→乳液→クリーム】
基礎化粧品の選び方
皆さんは普段、基礎化粧品を購入するとき、何を基準に選んでいますか?
メーカー?
値段?
口コミ?
何となくよさそうなもの?
1番気にしているのは【肌質】ではありませんか?
それなのに、20代の頃と同じ化粧品を今も使い続けていたりしませんか?
肌質で化粧品を選ぶのはとても大切なことですが、ここで忘れてはいけないのが【年齢】です。
例えば乾燥肌1つとっても、20代の乾燥と30代、40代の乾燥では、原因や対策も全く違います。
化粧品は年齢によって変えていくことも大切なポイントです。
ここからは、アラサー世代の基礎化粧品の選び方を参考までにお伝えします。
アラサー世代の基礎化粧品の選び方
アラサー世代といえば、仕事もキャリアがついてきて忙しくなってきたり、結婚や出産、子育てなどストレスフルな環境におかれる年代です。
多忙な毎日に追われ、なかなか自分のケアまで手が回らない…という方も多いのではないでしょうか?
ストレスや睡眠不足からホルモンバランスも崩れやすくなっています。
そうなると、肌のバリア機能が衰えて、お肌が乾燥する方が増えてきます。
30代で脂性肌という方はまずいないと言ってもいいですし、乾燥から小じわやたるみに繋がりますので、まずは乾燥対策をしっかりしましょう!
目的に合わせて選ぼう
化粧品を選ぶ際には、まず自分の肌タイプと肌の悩みを明確にしましょう。
「乾燥しているから、保湿がしっかり出来るもの」
「シミやくすみが気になるから、美白対策が出来るもの」
など、目的に合わせて選びます。
自分のお肌のタイプを知るのに1番早いのは、デパートのコスメカウンターなどで肌質チェックをしてもらうことです。
しかし、買わされるかも…など苦手意識のある方の為に、自分でチェック出来る方法をお伝えします。
まず、いつもと同じように洗顔をし、そのままの状態で5分〜10分ほど置いてみてください。
この時につっぱり感もテカリも感じなければ普通肌です。
つっぱったり、カサついたりしたら乾燥肌タイプ。
テカリやベタつきを感じたら、脂性肌タイプ。
目元や口元、頬などはつっぱるのに、Tゾーンはテカるなどといった方は混合肌タイプやインナードライ肌であることが多いです。
このように、お肌と言っても色々なタイプがありますので、自分のお肌タイプをよく理解した上で基礎化粧品を選ぶようにしましょう。
基礎化粧品はライン使いをするべき?
化粧品メーカーさんは当然、化粧水からクリームまでラインでの使用をおすすめします。
相乗効果があるなど、様々な理由があると思いますが、ラインで揃えるメリットとしては、使うものをあれこれ悩まなくてもいいということと、自分の悩みに合ったものを一から順に使えるので楽。ということです。
しかし、ラインで揃えるとなると高価になるとのも多いので、必ずしもラインで揃える必要はありません。
しかし、別のものを使用しても、自分の肌の悩みとかけ離れた成分が配合された化粧品を使用しても効果はありませんので、そこだけ注意しましょう。
高価な化粧品の方がいい?
今や、化粧品は色々な所で購入できるようになりました。
そのお値段も安価なものから高価なものまで本当にピンキリです。
高価なものほど効果がありそうなイメージもありますが、実際の所はどうなのでしょうか?
実は化粧品には、標準価格というものが存在します。
例えば、化粧水であれば2000円〜5000円、美容液であれば3000円辛くて10000円くらいです。
この値段は使える成分によって変わってきます。
例えばヒアルロン酸やビタミンCなどはよく聞く成分ですが、同じヒアルロン酸やビタミンCでも、高いものから安いものまでたくさんの種類があります。
しかし、どの種類の原料を使っていても、化粧品に書いてある表記はヒアルロン酸やビタミンCです。
1000円の化粧水と5000円の化粧水で表記が同じでも値段が違うのは、使っている原料のグレードが違うからなのです。
そうかといって、無理をして高価なものを購入して量をちびちび使ったり、途中で続けられなくなってしまったりしまうと、逆に効果は得られません。
標準価格内で、自分が無理なく使い続けられるものを、適正量を守ってきちんと使用するほうが確実に効果が出てきます!
値段ではなく、自分が使い続けられるものを選びましょう。
基礎化粧品を選ぶ上で、オススメの成分♡
セラミド
私たちのお肌の水分の80%を維持しており、保湿成分のなかで最も効果のある成分です。
肌の中で、水分を抱え込み、蒸発させないという働きを持っています。
水分保持力が高まると、外部からの刺激もシャットアウトしてくれるため、肌荒れもしにくくなります。
しかし、セラミドは高価な成分であるため、類似品も多くあるので注意が必要です。
表示名のところにセラミド1.2.3のように数字がついているものを選ぶとよいでしょう。
コラーゲン
元々はお肌の真皮層に存在する成分ですが、肌に塗った場合は角層での保湿成分になります。
肌が乾燥すると水分や細胞間脂質(セラミド)と一緒にNMF(天然保湿因子)もお肌の外に出て行ってしまいます。
コラーゲンは、このNMFの変わりになる働きをしてくれます。
補給するときは、コラーゲンとセラミドをセットで使用することをおすすめします。
ヒアルロン酸
もちらも元々お肌の真皮層に存在する成分です。
1gで600Lの水を蓄えることが出来ると言われています。
粘着性があり、分子量も大きいので、肌の中に入っていくことはありませんが、皮脂膜の代わりになり、補給した水分を外へ逃がさないように膜を張ってくれる働きをします。
保水よりも保湿の効果がある成分です。
ビタミンC誘導体
ビタミンCは、しみ・くすみ・小じわ・毛穴などあらゆる肌の悩みにとても効果的です。
しかしとても壊れやすく、お肌の必要な部分まで届けることが難しいという弱点があります。
その弱点を克服して、ビタミンCにカバーをかけ、壊れにくく安定させたものが【ビタミンC誘導体】です。
ビタミンC誘導体は有害な活性酸素を除去し、メラニンの元を作らせないという働きがあります。
ですから、『シミの原因を作らない』ということが可能です!
表示名としては、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)やイソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)と表示してあるものが得にオススメです。
おすすめ♡基礎化粧品
➀ アルビオン エクサージュ 薬用スキンコンディショナーエッセンシャル
2008年のベストコスメ大賞を取ってから、ずっと愛され続けるロングセラー商品
季節や環境の変化でコンディションをくずしがちな肌をみずみずしくすこやかに整え、肌あれ、乾燥を防ぎ心地よくひきしめます。
②ビーグレン Qusome ローション
朝起きてから寝るまで疲れを知らない肌へ…
③オルビスU
分岐点のケアで、未来の肌は変えられる!
初めてでも安心トライアルセット。
オールインワン化粧品って効果あるの?
最近では種類も多くなり、使用されている方も多くなってきたオールインワンクリーム。
【オールインワン】という名の通り、化粧水からクリームまでのスキンケアが1つで済むという、忙しい女性には画期的なアイテムです。
オールインワンクリームの中にはいい成分のたくさん入ったものや、高価なものもたくさん出てきています。
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今までも述べてきたように、スキンケアはいつも同じことをすればいいわけではありません。
朝と夜で必要なお手入れも違いますし、季節や年齢などによっても違います。
さらに女性のお肌は、女性ホルモンのバランスで日によってもお肌のコンデションが変わります。
オールインワンクリームのみでのお手入れだと、その時の肌の状態に合わせたお手入れをすることが出来ません。
オールインワンクリームが悪いわけではありません。
その時、お肌に必要なものは何かを考え、オールインワンクリームにプラスして使用するとよいでしょう♡
まとめ
私たちのお肌の状態は日々変化しています。
最近きちんとお手入れしているのに、何だか肌の状態がよくないな…
こんな風に感じ始めたら、基礎化粧品を見直す時期なのかもしれません。
アラサー世代は、充実した時期であると同時に、仕事や家事、育児などでとても忙しく、なかなか自分の肌と向き合う時間の取れない方もいらっしゃるでしょう。
でも、そんな時だからこそ、一息ついて自分の肌に触れてみてください。
心に余裕を持つためにも、キレイでいることはとても重要です。
ゆっくりとお肌に触れて、今、1番必要なお手入れは何なのかを考えてみてください。
自分のお肌ときちんと向き合うことが、これから10年20年先のお肌の美しさに繋がりますよ♡