年々、女性の美意識も上がり、美容情報についてはよくご存知の方も増えてきています。
特に紫外線のトラブルについては雑誌やTVでもよく取り上げられるようになり、色々と対策をされている方も多いです。
では、皆様はその紫外線について正しく理解されているでしょうか?
今回は紫外線について、より詳しくお伝えしていきます。
MENU
紫外線についてどのくらい知ってる?認知度チェック!
まず最初に、皆さんは紫外線についてどの程度理解されていますでしょうか?
いくつか例を挙げますので、当てはまるものを数えてみてください。
Check!
- 晴れている日にしか紫外線は出ていない。
- 真夏以外は紫外線の量は少ない。
- 日焼け止めを塗っていれば、長時間のお出かけでも日に焼けることはない。
- 雪の日には日焼けはしない。
- 室内では日焼けはしない。
- 近所への買い物や洗濯ものを干すくらいの少しの時間であれば、日焼け止めは必要ない。
いかがですか?
当てはまった項目はありましたか?
もうお分かりでしょうが、これらは全て間違った知識です。
いけないと分かっていても、ついやってしまっているという方はいらっしゃるのではないですか?
これらがなぜNGなのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.晴れている日にしか紫外線は出ていない。
晴れている日は、お肌に直接太陽の光を浴びるので、紫外線の強さをよく感じます。
逆に雨や曇りの日は、太陽の光がないぶん紫外線の存在を感じにくいです。
ですから、雨や曇りの日には紫外線はそれほど出ていないのでは?と感じる方も多いようです。
実際、「今日はそんなに日も照ってないし、少しくらい大丈夫よ」なんてお声もよく耳にします。
しかし、これは要注意!
実は曇りの日でも長い波長の紫外線の80%以上は地上に降り注いでいます。
ですから天気が悪いからといって油断をしているとうっかり日焼けの原因になってしまいます。
2.真夏以外は紫外線の量は少ない。
紫外線の量は2月から増え始め、8月にピークを迎えます。
まだまだ残暑の厳しい9月よりも、気持ちのいい気候の4月の方が、紫外線の量はたくさん出ていることが分かります。
真夏はもちろんですが、油断しがちな春先や秋口でも紫外線はたくさん出ていますので、1年中紫外線ケアが必要です。
3.日焼け止めを塗っていれば、長時間のお出かけでも日に焼けることはない。
確かに日焼け止めを塗っていれば、紫外線をブロックしてくれる効果があります。
しかし、私たちは汗もかきますし、手を洗ったり、服などの摩擦などで擦れたりもします。
しっかり日焼け止めを塗っていても、このようなことで取れてしまっていることも多いので、日焼け止めを塗っているからと安心せず、こまめに塗り直すことが大切です。
4.雪の日には日焼けはしない。
寒い日にも紫外線はあまり関係のないように感じますよね。
上のグラフにもあるように、確かに真冬の紫外線量は他に比べて少なめです。
しかし、全く紫外線が出ていないわけではありません。
また、それ以上に雪の日に特に気を付けたいのが「反射」です。
芝生の反射率が1~2%、アスファルトの反射率が10~20%と言われているなか、雪の紫外線反射率は80~90%と言われています。
ほぼ全ての紫外線を反射しているということになるので、雪の日は上からも下からも同じくらいの紫外線の量を浴びていることになります。
5.室内では日焼けはしない。
室内も太陽の光を浴びているわけではないし、まさか紫外線を浴びているとは思いませんよね。
しかし、実は窓際2メートルくらいまでは、80%の紫外線がガラスを通過して降り注いでいるのです。
もちろん直射日光ほど強い紫外線ではありませんが、弱い紫外線でも浴び続けるとダメージに繋がります。
塵も積もれば山となるとよく言いますが、気が付かないうちにうっかり日焼けをしていた…ということにもなりますので、注意が必要です。
6.近所への買い物や洗濯物を干すくらいの少しの時間であれば、日焼け止めは必要ない。
紫外線は浴び始めてから2分でシワ、20分でしみの元ができると言われています。
たった2分でコラーゲンの破壊が始まります。
2分なんてあっとゆうまですよね。
少しだけだから…と油断せず、紫外線ケアは必ずするようにしてくださいね。
紫外線が原因で起こるトラブル
紫外線が原因で起こるダメージは大きく分けて2つあります。
まず1つ目が、皮膚がんの発生率が上がるという健康上の問題です。
そしてもう1つが肌の老化の原因になることです。
今回はこの肌の老化に着目してお話をしていきます。
【紫外線=日焼け=しみやくすみ】と考える方が多いですが、実は紫外線によっておこるトラブルはそれだけではありません。
光老化という言葉があるように、見た目の老化の原因の80%は紫外線だと言われています。
しみやくすみの他にも、肌の奥まで届く紫外線はしわやたるみの原因にもなります。
また、紫外線を大量に浴びることで、肌はダメージを受け、お肌を守るためのバリア機能も低下するため、水分を保つ機能も衰え、肌は乾燥しやすくなります。
メラニンを溜め込んだお肌はしみやくすみはもちろん、部分的には目の下の茶クマの原因にもなっています。
目からも日焼けする?
日差しが強くなると、日焼け止めなどでお肌の対策をされている方は多いと思います。
では「目」への対策はされていますか?
実は肌と同様、目に紫外線が入った場合もたくさんのダメージを受けています。
いくらお肌は完璧にUVケアをしていても、目に紫外線を浴びると、
脳が「紫外線、浴びてるよー!お肌を守るためにメラニンを作れー!!」という命令を出します。
そのため、目が紫外線を感じただけで、シミができることもあるのです。
また、肌へのダメージ以外にも、目の角膜にもダメージを与え、充血や炎症の原因になります。
ひどくなると白内障といった病気にもつながりますので、肌のケアだけでなく、サングラスなどで目への紫外線対策も必要です。
紫外線について知ろう!
ここまで、紫外線についていろいろお話してきましたが、様々なトラブルを起こす紫外線にも色々と種類があることをご存知ですか?
紫外線は大きく分けてUV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分かれます。
この中でのUV-Cはオゾン層でほとんど吸収されて地上まではあまり届いていないので、ここではUV-AとUV-Bについて詳しくお話していきます。
UV-A
雲やガラスなども通り抜け、私たちの肌にまで届く紫外線のうち、約95%を占めているのがUV-Aと呼ばれる紫外線です。
ゆるやかな波長の紫外線なので、直接浴びても痛い、熱いと感じたり、赤みや炎症が起こることも少ないです。
しかし照射量も多く、長い波長なので、肌の奥【真皮】まで入っていきます。
真皮にまで届くUV-Aは、お肌のハリを保ってくれるコラーゲン繊維やエラスチン繊維、それらを作り出すお母さん細胞である線維芽細胞にまでダメージを与えるので【シワ・たるみ】の原因になります。
また、肌にゆったりとした長い波長のUV-Aをじわじわ浴びることで、少しづつメラニンが生成され肌が黒く、小麦色になります(サンタン)。
これは、紫外線から肌を守ろうとしてメラニンの生成が活発になるためで、【シミ】にも繋がります。
ターンオーバーがうまく働いていないと、いつまでも肌が日焼けで黒くなったままだったり、シミののまま残ってしまうこともあります。
UV-B
UV-Bはエネルギーが強く、短い波長の紫外線です。
波長が短いぶん、オゾン増などで吸収されるので、地上に届くのは10%ほどです。
UV-Aと違い、肌の奥まで届くことはほとんどありませんが、肌の表面【表皮】にダメージを与えます。
強いエネルギーを持っているので、UV-Bを肌に浴びると火傷のように赤く炎症を起こしてヒリヒリしたり(サンバーン)、放っておくと肌が焼けて濃くなり、後々シミとして残りやすいです(サンタン)。
一般的にメラニンの合成量が少なく、皮膚をダメージから守れるものが少ない色白の方が、サンバーンを起こしやすいと言われています。
ひどい人は赤く腫れあがり、水ぶくれのようになることも…。
また、DNAにも傷をつけ、皮膚がんの原因になりやすいのもこのUV-Bです。
サンケア指数って?
サンケア指数という言葉を聞いたことがありますか?
サンケア指数とは太陽から肌を守るための商品などに表示されている数値のことで、日焼け止めとしての効果を示しています。
よく目にするのがSPFとPAではないでしょうか?
この2つにはどんな意味がるのでしょうか?
SPF
Sun Protection Factorの略で、UV-Bを防いでくれる効果を示す数値のことです。
赤くなったり、ヒリヒリしたりする日焼け(サンバーン)をどのくらいの時間防いでくれるのかを示しています。
個人差はありますが、一般的に色白の方ならSPF1で約20分間肌をダメージから守ってくれると言われています。
SPF20ならSPF20×20(分)=400分=6時間40分は日焼け防止の効果があるということになります。
PA
Protection Grade of UV-Aの略で、UV-Aから肌を守ってくれる強さの指数のことです。
+ , ++ , +++ , ++++の4段階で設定されています。
+の数が多いほど、効果が高いことを示します。
適切な日焼け止めの選び方とは?
最近ではSPF50,PA++++といった日焼け止めもたくさん出ています。
数値が高ければ高いほど、肌を紫外線から守ってくれる効果が高くていいのでは?と考えがちですが、実はそうとも限りません。
先ほど、SPF1で約20分間お肌をも守る効果がありますとお話しました。
SPF50だとSPF50×20分=1000分=約16時間という計算になります。
16時間も紫外線を浴び続けることなんてありませんよね。
防御する時間の長いものは、それだけでお肌に負担をかけます。
日差しの強さを気にするのであれば、SPFの数値ではなくPAに注目しましょう。
ちなみに近所への短時間の買い物であれば、SPF20,PA++くらいで十分です。
1日中屋外で紫外線を浴びる場合は、SPF30以上,PA++++が望ましいです。
そして、この数値以上に大切なのが、『こまめに塗りなおす』ことです。
朝、どんなに完璧に日焼け止めを塗っていても、汗や摩擦で思っている以上に剥がれてしまっています。
十分な量を2~3時間に1回こまめに塗りなおすことが、日焼けを防ぐという面では1番重要で効果的です。
最近は下地やファンデーションにもサンケア商品がたくさん出ていますので、日焼け止めを塗りなおすのが難しい方は、お化粧直しでも有効です。
紫外線対策のためにすべきこと
ここまでにもお話してきたように、紫外線のダメージをお肌に与えないためには、まず何よりも紫外線に当たらないこと・お肌の状態に合わせて、適切な日焼け止めや化粧品を使用することが大切です。
少しの時間でも油断せず、日焼け止めはしっかり使用しましょう。
また、最近はオゾン層の破壊により、普段地上には降りてこないはずの強い紫外線も降り注いできています。
殺人光線と呼ばれる皮膚がんの原因となる紫外線ですので、これは本当に注意が必要です。
日焼け止めだけでなく、手袋や帽子、サングラスなども併用するようにしましょう。
最近は接触冷感など、真夏の暑い日でも使いやすい商品もたくさんありますので、上手に取り入れて紫外線対策をしましょう!
また、紫外線から肌を守ることは大切ですが、どうしても焼けてしまったということもあります。
ダメージを受けてしまったら早めのケアが重要です!
特にサンバーンを起こしてしまった肌は火傷と同じ状態なので、とにかく早めに冷やします。
冷やしてほてりや炎症を鎮めましょう。
炎症が落ちついたら、ダメージを肌に残さないよう美白ケアを始めます。
手軽にすぐに取り入れることが出来るのが『美白集中パック』です。
パックには美白の成分が凝縮されていますし、日焼け後にダメージを受けて乾燥しやすくなっている肌も効率的にお手入れすることが出来ます。
パックの他にも、紫外線対策のために積極的に取り入れたいのが『ビタミンC誘導体』です。
ビタミンC誘導体は活性酸素の生成を抑え、シミの元となるメラニンを作らせないように働きかける成分です。
また、新陳代謝を促し、紫外線によって壊されたコラーゲンの生成を促進するなど、紫外線ケアには欠かせない効果がたくさんです。
他にも美白効果のある化粧品成分はたくさんありますが、シミやしわが出来るのを予防したいのか、出来てしまったトラブルをなくしていきたいのかによって取り入れるものも変わります。
自身の状態を把握して、その時必要な成分をスキンケアに取り入れていきましょう!
紫外線に効く栄養素
ここまでは、紫外線トラブルを起こさないようにするための予防法についてお話してきました。
ここからは、身体の内側から紫外線トラブルに負けない肌作りをするために必要な栄養についてお話ます。
紫外線対策に欠かせないのが、【ビタミンA・C・E(ビタミンエース)】と呼ばれる栄養素です。
それぞれについて詳しく見ていきます。
ビタミンA
● 効果・効能:抗酸化作用、皮膚や粘膜のバリア機能の維持
● 主な食材:レバー、ウナギ、緑黄色野菜、スイカ、トマトなど
βカロテンと呼ばれる栄養素が、必要なだけ体内でビタミンAに代わるので、効率よく摂取するには緑黄色野菜がおすすめです。
ビタミンC
● 効果・効能:メラニンの生成を抑制、メラニン色素の排出、コラーゲンの生成促進、抗酸化作用
● 主な食材:野菜、フルーツなど
ビタミンE
● 効果・効能:血行促進、新陳代謝の促進、ホルモンバランスを整える
● 主な食材:アボカド、アーモンド、ナッツ類など
ビタミンEは若返りビタミンと呼ばれています。
ビタミンCと一緒に取ると相乗効果を発揮します。
まとめ
紫外線が私たちの肌に与える影響や、うっかり日焼けをしてしまったときの対処法について、詳しくお話しました。
紫外線については美容情報でも取り上げられることも多くなってきましたが、自身の状態に合わせた対策を早めにとることがとても重要になります。
紫外線は私たちの身体にとって必要なものであり、決して害ばかりではありません。
紫外線について正しく理解し、紫外線トラブルに強いお肌作りをしていきましょう!
合わせて読みたい
-
-
30代女性の基礎化粧品の選び方・スキンケアの目的とは?
続きを見る