若いころは、どんな無茶をしても、少々お手入れをしなくても、お肌はスベスベで綺麗ですよね。
この肌がずっと続くと勘違いしています。
しかし、年齢を重ねるごとにちょっとしたことでガクッとお肌の調子は悪くなってしまいます。
なんだか、最近化粧ノリが悪い…。
肌がごわついて、疲れて見える…。
こんな風に感じた時にぜひ試してもらいたいのがピーリングというお手入れです。
ピーリングは上手に取り入れると、たくさんの美肌効果をもたらしてくれる方法です!
今回はそのピーリングについて詳しくお話していきます。
ピーリングってどんなスキンケア?
今更聞きにくい…ピーリングってなに?
ピーリングという言葉は知っている方が多いと思います。
しかし、意外とピーリングについて正しい知識をもっている方は少ないです。
ピーリングとは、お肌の表面の古くなった角質を剥がし、新陳代謝(お肌の生まれ変わり)を促す美容法です。
私たちのお肌は【ターンオーバー】という働きを持っており、正常な正常な肌の状態であれば約28日かけて肌を生まれ変わらせています。
このターンオーバーが加齢や肌トラブルなどにより乱れてくると、シミやくすみ、毛穴の黒ずみ、乾燥、肌のごわつきなどの肌トラブルのきっかけになります。
本来であれば古い角質は自然と剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わるのですが、何らかの理由で新しい細胞が上手く作られないと、古い角質が剥がれることが出来ず、お肌の上に残ったままになってしまいます。
この肌の上に溜まった古い角質を取り除くお手入れがピーリングです。
ピーリングの種類
ピーリングと一言で言っても、美容クリニックで行われるピーリングと、自宅で手軽に出来るセルフピーリングなど、色々な方法があります。
ピーリングの種類によって効果も全く違いますので、それぞれの種類について簡単に説明します。
最近では、ピーリングでのお手入れも浸透してきているため、ドラッグストアなどでも手軽に手に入るアイテムが増えてきました。
自宅で出来るものとしては
- 洗顔タイプ
- 洗い流すタイプ
- 洗い流さないタイプ
- こすり落とすタイプ
の製品が主流です。
だいたい2000円前後で手に入るので、とても手軽にお手入れすることができます。
こういったセルフピーリングでなかなか効果が実感できない方や、自分ですることに抵抗のある方はクリニックでのピーリングをおすすめします。
クリニックでは
- ケミカルピーリング
- クリスタルピーリング
- レーザーピーリング
といった施術を受けることが出来ます。
但し、こちらは自由診療になりますので、大体5000円~10000円ほどの費用がかかります。
それぞれのピーリングの効果については次で説明していきます。
自宅でできるピーリング
お肌に古い角質が溜まると、トラブルの原因になったり、化粧ノリが悪くなったりします。
そんな時に効果的なのがピーリングですが、『ピーリングは肌を傷めるのでは…?』と思っている方もおられるかもしれません。
ピーリングは正しく行えば、自宅でも簡単にできるお手入れです。
コツを覚えてツルツル肌を手に入れましょう♡
自宅でできる方法としては次のようなものがあります。
洗顔タイプ
洗顔料にピーリングの成分が含まれているものです。
普通の洗顔料と同じ感覚で使用できるため、取り入れやすいです。
しっかりと泡立てて使うタイプのものは効果がマイルドなので、初めてのピーリングにオススメのタイプです。
マッサージタイプ
ピーリング用のジェルやクリームをお肌にのせてマッサージすると、ジェルが古い角質と反応し、ポロポロと消しごむのカスのようなものが出るゴマージュタイプです。
摩擦で古くなった角質を落とすものなので、1~2週間に1度のスペシャルケアとして使用します。
洗い流すタイプ
お肌に直接塗ってから、水やぬるま湯で洗い流すタイプです。
ピーリング剤が比較的高濃度で配合されており、塗るだけなので肌への摩擦も少ないので高い効果が期待できます。
最近はパックのように使用するものも出ています。
こちらも角質を溶かす成分が入っていますので、スペシャルケアとして使用します。
洗い流さないタイプ
美容液のようなタイプのもので、洗顔後に使用します。
古くなった角質を柔らかくし、自然に剥がれ落ちやすくしてくれます。
刺激が少ないので、初めてのピーリングはもちろん、敏感肌の方でも使用しやすいです。
ピーリングに使用される成分にはAHAとBHAと呼ばれるものの2種類があります。
AHAの方が低刺激ですし、BHAは日本人の肌には刺激が強すぎるとも言われていますので、最初はAHA配合のピーリング製品を選ぶようにするとよいでしょう。
クリニックで行うピーリングケア
自宅でのピーリング効果にいまいち納得のいかない方は、クリニックでしか出来ない特別なピーリングもオススメです。
元々ピーリングはクリニックでしかできないケアでした。
クリニックで行われるピーリングは以下のようなものがあります。
ケミカルピーリング
サリチル酸・グリコール酸・トリクロロ酢酸などといったピーリング剤を使用して、皮膚の表面と毛穴部分の古くなった角質を剥がす、お肌のトリートメントです。
ニキビや肌のくすみ、小じわなどに効果的です。
「酸」と聞くと肌を溶かすなど悪いイメージを持ってしまいがちですが、そんなことはなく、新陳代謝を促進する働きがあるので、肌本来のキメ細やかさやツヤを取り戻す効果があります。
ただし、お肌の状態によって施術が出来ないこともありますし、使用する薬剤や、施術にかかる時間も変わってきますので、しっかりとカウンセリングを受けることが大切です。
施術後は多少のピリつきを感じたり、赤みが出たりする方もいますが、赤みは数日でおさまります。
2~4週間に1度のペースでの施術がおススメです。
クリスタルピーリング
薬剤を使用せず、アルミニウムの微粒子をお肌に高圧で吹き付けて、古くなった角質を削り取るピーリング法です。
薬剤を使用しないので、副作用の心配もなく、敏感肌の方でも施術できるのが特徴です。
高圧で直接はぎとると聞くと、またお肌を傷めそうに聞こえますが、こちらも皮膚の状態に合わせて圧の強さや、粒子の大きさを調整できるので大丈夫です。
ニキビ跡や、毛穴の開き、ひどいくすみにとても効果的です。
施術直後からお肌のなめらかさを実感できます!
2週間に1度くらいのペースでの施術がおすすめです。
レーザーピーリング
こちらも薬剤を使用しないピーリング方法です。
冷却装置のついたレーザーを照射して、新しい皮膚を再生する手助けをします。
レーザーピーリングは角質を取り除いてくれるのはもちろんですが、お肌の真皮層にも働きかけ、コラーゲンやエラスチンといったお肌のハリを保つのに欠かせない部分にも効果を発揮します。
シミやそばかす、色素沈着にもとても効果的です!
レーザーピーリングはスポットではなく顔全体への施術になるので、他のものに比べて費用が少し高めになる傾向があります。
ピーリングのメリット
ピーリングは薄いシミや小じわ、ニキビなどの肌トラブルに効果的なものとして注目されていますが、うまく使いこなせば見違えるようなお肌になることも可能です♡
ピーリングを行うことで得られる効果としては以下のようなものがあります。
くすみをなくす
顔色の悪さや、化粧ノリの悪さ、肌のごわつきなどは角質が溜まっていることで起こりやすいトラブルです。
古い角質を取り除くことで、一皮むけたような、くすみのないお肌になることが出来ます。
しみ・そばかすを薄くする
ターンオーバーの働きが正常であれば、シミの元であるメラニンは古い角質と一緒にどんどん体外へ排出されます。
しかし、このターンオーバーの働きが乱れると角質は剥がれないままお肌の上にどんどんと溜まっていきます。
もちろんメラニンもお肌の中で溜まっていく一方で、シミやそばかすも濃くなっていきます。
このメラニンも一緒に溜め込んだ角質をはぎとることで、シミやそばかすを薄くする効果が期待できます。
毛穴を目立たなくする
古い角質が溜まってくるとボコボコとした毛穴が目立つようになります。
これは古くなった角質が汚れとくっついて溜まっていることで起こります。
ピーリングをすることで角質と共に汚れも取り除くことができますので、毛穴の黒ずみにもとても効果的です。
ニキビ・ニキビ跡の改善
ニキビは毛穴の中に皮脂や汚れが溜まることで、雑菌がわき、炎症を起こしている状態です。
ピーリングは角質と一緒に、この皮脂や汚れも落とすことが出来るので、ニキビの改善に効果を発揮します。
また、ニキビ跡はシミと同じくお肌に傷跡が残っている状態です。
お肌のターンオーバーを活性化させることによってきれいな肌に生まれ変わらせることが出来るため、ニキビ跡の改善にも繋がります。
ピーリングのデメリット
ピーリングは元々クリニックのみで行われていた美容法です。
最近ではドラッグストアなどで手軽に手に入り、自分でお手入れが出来るようになりました。
「毎日使えばどんどんお肌が生まれ変わってきれいになるはず。」
と思って使っていらっしゃる方も少なくありません。
ピーリングは正しく使わないと、逆にお肌を傷めてしまう原因になりますので、注意が必要です。
肌が薄くなる
自分自身のターンオーバー(肌の生まれ変わり)のサイクルに反して、過度にピーリングを行うと、新しい肌が十分に作られず、不安定で薄い肌になってしまいます。
角質は厚くなりすぎているのも問題ですが、薄すぎるのも問題です。
ピーリングのやりすぎは、必要な角質まで落としてしまうので、敏感肌などのトラブルに繋がります。
乾燥しやすくなる
古い角質をはぎ取ると、新しい皮膚が顔を出します。
この新しい皮膚はまだ不安定でとてもデリケートです。
外的刺激からお肌を守るバリア機能も、肌の保水機能も十分に発揮できない状態ですので、正しくケアしてあげないと乾燥しやすくなり、余計にガサガサになってしまう可能性があります。
効果が感じられない
そもそものお肌の悩みが、実は角質肥厚が原因ではなかった…という人によく見られます。
毛穴の黒ずみ・くすみ・小じわなどは角質肥厚だけが原因ではありません。
角質肥厚になっていないのにピーリングをしてしまうと、必要な角質を剥がしてしまっているということになります。
きちんと見極めてお手入れをする必要があります。
ターンオーバーはご自身の年齢×1.4~1.5日間と言われています。
30歳の方で約45日です。
このサイクルに合わせると、角質を剥がすタイプのピーリングであれば1カ月に1回で十分ということになります。
角質肥厚になっている方でも1~2週間に1回のお手入れにしてくださいね。
ピーリング後のスキンケアと注意点
ピーリングを行うと、乾燥・ピリつき・かゆみ・赤みといったトラブルがでることがあります。
これはセルフピーリングでもクリニックでのピーリングでも関係なく起こります。
ピーリングは皮膚の上のいらなくなった角質をはぎ取るお手入れですが、肌全体が同じ状態とは限らないので、部分的に必要な角質を取り除いてしまう可能性があります。
そうすると、その部分は肌のバリア機能が低下するため、赤みやピリつきなどのトラブルを起こしやすくなります。
この炎症が起きた状態を放っておくと、トラブルはどんどん悪化し、せっかくお手入れをしたのに元よりもひどい状態になってしまうこともあります。
ですから、このような炎症が出てしまった場合を含め、アフターケアがとても重要です!
炎症を抑えること!
自宅でセルフピーリングを行った際に赤みやヒリつきなどの炎症が起こってしまった時は。何よりもまず『冷やす』ことです。
赤みなどの炎症が起こっている時、皮膚は炎症を抑えようと毛細血管を広げて活発な状態にします。
冷やすことで毛細血管を収縮させ、赤みを抑える効果があります。
保湿はしっかりと!
ピーリング後に1番大切なお手入れは【保湿】です。
ピーリング後のお肌はバリア機能が弱まっているので、乾燥しやすく、少しの刺激がトラブルに繋がってしまいます。
しかし、余計な角質がなくなった分、化粧水などの水分がとても吸収されやすい状態になっています。
化粧水をつけるのにコットンを使うと、コットンの繊維が刺激になってしまうので、手のひらで温めて、肌の奥にしっかりと押し込むようにつけるのがおススメです。
1回で付けようとするのではなく、数回に分けて入れ込むとよいでしょう。
セラミドなどの成分が配合されていると、さらに効果的です♡
化粧水だけでは、せっかく入れた水分が蒸発してしまうので、乳液やクリームも併用してやさしくしっかりと蓋をしましょう。
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紫外線ケアを徹底する!
ピーリング後のお肌は敏感で、少しの刺激でもトラブルに繋がります。
バリア機能も弱まっているので、一時的に紫外線も吸収しやすい状態になっています。
紫外線を過剰に吸収すると、肌を守ろうとシミのもとになるメラニンを大量に発生させる原因にもなりますので、せっかくのピーリングが台無しになってしまいます。
ピーリング後はいつも以上にUVケアを徹底しましょう!
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おすすめ♡ピーリングジェル
自宅で簡単にお手入れできるピーリングにはたくさんの種類があります。
しかし、角質をはぎ取るお手入れであるため、お肌に負担がかかりやすいです。
少しでもお肌に優しい成分のものを使いたいですよね。
ここではオススメのアイテムをいくつかご紹介します。
① ドクターシーラボ:VC100ホットピールクレンジングゲル
■150g 3,036円(税込)
これ1本で「メイク落とし」「洗顔」「ピーリング」「マッサージ」「パック」ができる優れもの!
美容成分を92.6%も配合しており、敏感肌の方でも使用しやすいドクターズコスメ。
② オルビス:アクアピーリングジェル
■120g 1,886円(税込)
大手メーカーのロングセラー商品で、無添加化粧品のため、安心感があります。
消しゴムのカスのようなものが出るゴマージュタイプで、敏感肌の方には不向き。
スペシャルケアとして使用する。
③ 東洋ライフサービス:ナチュラルアクアジェルキュア
■100g 1,320円(税込)/ 250g 2,750円(税込)
口コミで人気爆発!海外でも人気の無香料・無着色・防腐剤フリーのピーリングジェル。
古くなった角質だけに反応し、余計な角質を取りのぞかない。
まとめ
ピーリングは手軽にできるお手入れである分、間違った使い方をすると逆効果になってしまう可能性もあります。
しかし、正しく使用すれば見違えるような、滑らかなツヤ肌に近づけてくれる美容法でもあります。
自分自身のお肌の状態を正しく理解し、使用頻度を守って使用しましょう♡