20代の頃と比べて、お肌の調子が悪くなった…と感じる方も多いはずです。
加齢による老化ももちろんですが、じつは間違ったお手入れによってお肌の老化が加速しているかもしれません。
スキンケアをする上で大切なことは
『保湿』が大切ということは、皆さまもうよくご存知だと思います。
では皆さんは、化粧水でたっぷり保水した後のお手入れはどのようにされていますか?
化粧水のみの方、化粧水+乳液の方、化粧水+クリームの方など色々な方がおられると思います。
乳液もしくは、クリームを使用されている方は、乳液とクリームの差は単に保湿力の差だと思っている方も多いのではないでしょうか?
もしかするとその考え方が、化粧品の効果を半減させているかもしれません。
今回は化粧水後の理想のお手入れについてお話しします。
化粧水後は何を使うのが正解?
乳液の効果と役割
最近では保湿力の高い化粧水などを使うと、『化粧水だけでしっかり保湿されているし、乳液は使わなくてもいいんじゃない?』と思う方といらっしゃるのではないですか?
しかし、乳液にもしっかりとした役割があります!
私たちのお肌の表面には元々、皮脂膜とよばれる汗と皮脂が混ざって作られている薄い膜があります。
この皮脂膜が外部からの刺激を肌の中に入れないようにブロックする役割と、肌の中の水分を蒸発させないようにする働きを持っています。
しかし、クレンジングや洗顔をした直後の肌は、この皮脂膜が洗い流され、お肌がとても敏感になっている状態です。
そのため、洗顔後に化粧水を入れた^_^けでは、水分が蒸発してしまい、お肌の中に留めておくことができません。
乳液を使用することで、化粧水の水分や美容成分をお肌の中に留めておく役割をしてくれます。
また、乳液は化粧水と違い成分の20%〜30%が油分で出来ています。
この成分がお肌の皮脂膜と似ているため、流れ落ちた皮脂膜の代用の役割もしてくれます。
クリームの効果と役割
クリームは主に、お肌の中に入れた水分を逃さないようにする蓋の役割をします。
乳液も同じような役割がありますが、乳液とクリームでは油分の量に違いがあります。
クリームは約60%が油分で出来ており、より水分を蒸発させないように働きます。
また、どの化粧品メーカーさんでも、基礎化粧品の中で最も栄養分が濃縮されているのがクリームです。
栄養成分は水分量が多いほど、たくさん配合量することができません。
クリームは量が少ないのに値段が高価であることが多いのは、この理由からです。
乳液がお肌に入れた水分をお肌にキープする保持の役割であれば、クリームは保護の役割をします。
乳液orクリーム、どちらか一方ではだめ?
乳液とクリームの役割の違いをお話ししましたように、似たような働きをする所もありますが、どちらも違う働きを持っています。
ですから、化粧水後はどちらも使用するのが正しいスキンケア法になります。
しかし、最近では、化粧水後は乳液かクリームでお肌を整えてください。
と記述されている化粧水も増えてきました。
その場合は、そのメーカーさんの化粧水には水分保持の役割が含まれているので、どちらか一方の使用でもOKです。
その場合は、お肌の状態に合わせて使い分けましょう。
「〇〇だけ」というスキンケアはNG?
スキンケアアイテムを使う時に気をつけること
効果的なスキンケアアイテムでも、使い方を間違えると効果を発揮することはできません!
せっかくのアイテムですので、正しく使用してより高い効果を出せるようにしましょう♡
落とすお手入れはしっかり!
私たちのお肌は元々、『汚れを落とす』
という機能は持ち合わせていません。
適当なクレンジングをしていると、メイクなどの汚れがお肌の上に残ったままになります。
汚れがお肌の上に残ったままということは、当然その後に使う化粧品の成分が中に入るのを邪魔してしまいます。
せっかく水分や栄養分をいれようとしていても、入らないと意味がないので、まずは正しいクレンジング、洗顔を行なって、お肌を清潔に保っておきましょう。
悩みや肌質に合ったものを使用する。
人によって肌質や、肌の悩みはそれぞれです。
一年中肌質が変わらない方もいれば、夏場はオイリー肌、冬場は乾燥肌という風に、季節によって肌質が変わる方もいらっしゃいます。
また、年齢によっても肌質はガラッと変わります。
例えば、夏場はベタベタするのが嫌だからクリームは使いたくない!という方は、使う量を調整してみましょう。
しかし、塗りむらがあるのはNGなので、いつも以上にきっちりとお肌に伸ばすのがポイントです!
その他にも、乾燥が気になるのにさっぱりタイプを使用していたり、シミが気になるのに美白効果のないものを使っていても、本当に欲しい効果を得ることはできません。
自分のお肌に必要なものは何なのか、自分に合ったものを使用するようにしましょう。
お風呂から上がったらすぐにお手入れを。
お風呂から上がったばかりのお肌は、肌の表面の角質層の部分な水を吸収しており、バリア機能が弱まっています。
この時、お肌はとても敏感な状態…
少しの刺激がトラブルに繋がりやすくなりますので、お風呂から上がったらすぐにケアをしてあげることが大切です。
化粧水だけ、クリームだけなど〇〇だけというお手入れがNGなワケ。
化粧水だけ、化粧水と乳液だけといったシンプルなスキンケアで通用するのは10代〜20代までです。
10代、20代はお肌が健康なので、自分のお肌の力でセラミドを十分に作り出すことができます。
ですから、水分をお肌の中に保持する力も強いので、化粧水だけなどシンプルなお手入れでも十分な場合があります。
しかし、30代を越えてくると肌の中のセラミドの量も、セラミドを作り出す力も減ってしまうので、シンプルなお手入れでは追いつかなくなってきます。
では、化粧水とクリームといった使い方はどうなのでしょうか?
前述したように、クリームの方が乳液よりも油分も多いですし、配合されている栄養分も多いです。
しかし、化粧水後は乳液もしくはクリームを…と書いてあるもの以外を使う時は、乳液も合わせて使用するべきです。
クリームは乳液で蓋をした上で、更に完璧に保湿する効果があります。
クリームだけでは蓋にはならないとは言い切れませんが、油分が多い分、水分の化粧水の後だと肌に馴染みづらいです。
水分と油分のバランスが整っている乳液後のほうが、クリームが馴染みやすくなり、効果も発揮されやすいです。
乳液orクリーム…どちらを使うべき?
肌質に合わせてどちらも使用しましょう。
ここまで述べてきたように、乳液も、クリームも、役割が違います。
ですからどちらか一方ではなく、お肌に合わせてどちらも使用しましょう。
スキンケアで最も重要なのは『肌をきちんと保湿する』ということです。
効果的に保湿するためには、化粧水で保水し、乳液でお肌に水分を保ち、クリームで保護(肌)をすることが大切です。
いくつものアイテムを使うことで、ベタつきが気になる方は、どちらかをやめるのではなく、サッパリタイプのものに変えてみるなど工夫してみましょう!
混合肌、ニキビ肌にこそ油分を!
ニキビ肌の方や、部分的にオイリーなのが気になる混合肌の方、脂性肌の方は
『クリームには油分が多いから、自分の肌には合わない…』とクリームを避けてしまう方が多いです。
しかし、実は大人の女性で普通肌の方以外は油分が足りている方がというのは存在しません!
普通肌の方とはカサつきも、ベタつきも感じず、水分と油分のバランスに問題がない方です。
それ以外の方は皆さん、水分や油分のバランスが崩れています。
自分はオイリー肌だと感じていても、実はお肌の中が乾燥していて、それを補うために皮脂を作ってしまっている…。
つまり、油分が足りないから、皮脂を作り出しているということが考えられます。
オイリー肌だから…と油分を避ければ避けるほど油分不足が続き、さらに皮脂を作ってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
だからといって、たくさんクリームをつける必要はありません。
脂っぽいと感じる部位にも塗りムラがないように、しっかりと伸ばしてつけることが重要です。
汗と皮脂で肌を保湿するというのがお肌の働きなので、乳液やクリームなどの油分を極端に避けることで、一掃皮脂を作り出そうとします。
脂性肌、混合肌の方も、スキンケアには油分を取り入れましょう!
正しいビューティステップ
それぞれの化粧品の効果をしっかり出すには、やはり正しい順番で、正しく使うことが大切です。
せっかくいいものを使っていても、使い方が間違っていると十分な効果が発揮されません。
ここでもう一度、正しいスキンケア方法をおさらいしておきましょう!
① クレンジングと洗顔
何よりもまずは『落とす』お手入れが大切です。
お肌に皮脂や汚れが残ったままだと、いくら次に使う化粧品が良いものでも、お肌の中に浸透していきません。
まずはクレンジング剤を使って、優しく丁寧に落とします。
この時、力を入れてゴシゴシこするのはNGです!
薬指と中指の2本を使い、くるくると優しくマッサージするようなイメージで丁寧にクレンジングしていきます。
その後、たっぷりと細かく泡だてた洗顔料で洗います。
この時もゴシゴシと洗うのはNGです。
お肌に泡をのせるようなイメージで優しく洗い、しっかりとぬるま湯で洗い流しましょう!
② 化粧水
保湿の第1ステップが、化粧水で水分をたっぷり保水することです。
一回でたくさんの量をお肌に入れようとしても馴染ませにくいので、少量を3回くらいに分けてお肌に入れるようにすると効果的です。
手のひらに適量出し、両手で暖めるように馴染ませてから、肌の中に入れ込むように押し込んでいくと効果的です!
摩擦はシワやシミの原因になりますので、特に乾燥肌の方はコットンではなく手でつけることをオススメします♡
③ 乳液
たっぷりと保水したら、その水分を肌に留めておく必要があります。
その役割をしてくれるのが乳液です。
使用料はメーカーにもよりますが、だいたいパール粒1つ分くらいを、顔全体にまんべんなく、しっかりと馴染ませます。
④ クリーム
保水し、水分を留めることをしたら、次はその水分を肌の外へ逃がさないように蓋をします。
この蓋の役割がクリームです。
また、クリームには他にも美容成分もたくさん含まれています。
化粧水と乳液を正しく使うことで、クリームの成分が肌の奥まで浸透しやすくなります。
クリームはたくさんつければいいというものではないので、メーカー推奨の使用量を守って使うようにしましょう。
プラスワンアイテムでお手入れ♡
化粧水、乳液、クリームが基本的なお手入れになりますが、これだけでは物足りない!効果が感じられない!という方は『美容液』をプラスしてみましょう♡
化粧水や乳液がほとんど水分で作られているのに対して、美容液はその成分のほとんどが、高濃度の美容成分で作られています。
たくさんの種類がありますが、保湿ならヒアルロン酸やセラミド、ニキビにはビタミンC、シミにはトラネキサム酸やプラセンタ、シワにはEGFなど、お肌の悩みに合わせた集中ケアのためのプラスワンアイテムです。
様々な美容成分が濃縮された美容液は、年齢問わずスキンケアに取り入れていきたいアイテムです♡
まとめ
今まで、化粧水のみや、化粧水と乳液もしくはクリームのみといったお手入れをされている方も案外多いのではないでしょうか?
肌質によっては100%間違いではないですが、化粧品にはそれぞれの役割がありますし、一緒に使うことで相乗効果が生まれます。
30代を越えてくると、何もお手入れしなくてもよいという普通肌の人はほとんどいません。
ですから、化粧品を正しく使ってお手入れすることがとても大切です。
最近の化粧品には『これひとつでOK』など、曖昧な表現をされている方も多く誤解されがちですが、自分のお肌としっかり向き合い、自分に合ったお手入れをしてあげることがとても大切です。
たくさんのスキンケアアイテムがあり、迷うこともあると思いますが、お肌の状態や時期などによって使い分けが出来るようになれるといいですね♡