初めて一人暮らしをされる方は、これまで誰かにやってもらっていたことを一人ですることになります。
特にお洗濯は、ほぼ初めてに等しいくらいあまりやってこなかった人も多いのではないでしょうか?
洗濯は洗濯機がやってくれるとはいえ、何でもかんでも放り込んでいては大事な衣類がシワやシミになったり、生地が破れることに。
今回は、お洗濯の初心者さん向けにお洗濯の基本をご紹介していきたいと思います。
Menu
洗濯を始める前の基本的な準備
お洗濯を始める前に、「最低限これだけはやっておこう」というものをご紹介します。
・洗濯表示を見る
洗濯表示は実にさまざまなマークがあるのですが、特に注意して見ておいた方が良いマークがあります。
・自宅で洗濯できないモノ
「家庭での洗濯禁止」と表示されています。
・手洗いでできるモノ(洗濯機の手洗いコースで良い場合も)
「液温40℃を限度とし手洗いができる」と表示されています。
原則手洗いですが、洗濯機の「手洗いコース・ソフトコースなど」で洗える場合もあります。
・ポケットの中をチェック
洗濯槽に洗濯物を入れる前の基本的なチェックです。
ポケットに入れがちなティッシュや小銭、メモ帳などを洗ってしまい、洗い上りの衣類にティッシュや紙の破片が付いて取り除くのに時間が掛かるので、洗濯槽に入れる前は必ずポケットチェックはしてください。
・デリケートな衣類は洗濯ネットを使う
デリケートな衣類とは、主に下着類のことを指します。
女性もののショーツやシュミーズなどは生地が薄く大変デリケートなので、こういった衣類は洗濯ネットを使って洗います。
洗濯ネットには肌着の他に帽子などの型崩れさせたくないモノも入れます。
・色柄物、白いものとに分ける
色柄物と白いものとは、衣類に色柄が付いている物とYシャツや肌着のように白い生地の衣類のことです。
基本的にこれらのモノは色柄物とは分けて入れます。
衣類によっては白い服に色移りする可能性があるからです。
クリーニングに出す物
お洗濯には、家でできる洗濯にも限界もあります。
衣類の生地などの性質上クリーニングに出した方が良いものもあるので、いくつか紹介します。
- ジャケット(ダウンジャケット・コート)
- スーツ
- シルク
- 麻
- ウール
- 綿
生地の性質によっては「縮む可能性」があるため、クリーニングに出す方が失敗がなくて良いです。
薄い生地の衣類は柔軟剤や洗濯ネットを使えば生地にダメージを与えにくいですが、初めの内はクリーニングに出す方が安心でしょう。
洗濯洗剤は液体にする?粉末にする?
洗濯洗剤には「粉末タイプ」と「液体タイプ」の2種類あります。
・粉末は溶け残りに注意
粉末タイプは計量スプーンや計量キャップなどが付いていて、洗濯物の量や水量に合わせて適正な洗剤量があります。
適正な洗剤量とは「水30L に対して10g~25g」など、洗剤容器に目安が表示されているのでチェックしてみてください。
洗剤はたくさん入れればそれだけ汚れ落ちが良くなるかというと、まったく関係ありません。
適正量を守らないと、洗剤の溶け残りが衣類に付着して取れにくくなったり返って手間が掛かるので注意しましょう。
・液体がおすすめ
液体タイプは、粉末のように溶け残る心配はありません。
しかしこれもたくさん入れても汚れ落ちには関係ないので、やはり適正量は守りましょう。
洗濯のやり方
いよいよ洗濯を始める訳ですが、基本的に「洗濯層に洗濯物を入れすぎない」ことを念頭に置いてください。
休みの日にまとめて洗濯するパターンになる人もいると思いますが、一度にたくさん入れても洗濯物は綺麗になりません。
目安としては「洗濯槽を3分割で考えて2/3程度入れる」と覚えておくといいでしょう。
洗濯機を使った基本の洗濯
洗濯機を使った洗濯は、基本的に以下のものを使います。
①洗濯洗剤
洗剤は部屋干し用もあります。用途に合わせて使い分けます。
②柔軟剤
デリケートな衣類のときに使います。
セーターや肌着、ブラウスなどのオシャレ着用で使えます。
③漂白剤
基本、色柄物には使えません。
白いもの限定で使った方が安心です。
手洗いの基本のやり方
手洗いで洗った方が良い衣類では以下のモノを用意します。
①バケツ
②洗濯洗剤
③ゴム手袋
④洗濯板
⑤ブラシ
洗剤で手が荒れないようにゴム手袋はしておいた方が良いですね。
洗濯物の干し方
洗濯物を干すときは、基本的にシワを延ばしながら干すことを意識してください。
・一度衣類をバサッと振り下ろしてシワを延ばす
振り下ろしてもシワがなくなるほど延ばせる訳ではありませんが、絞ったままのような絞りジワはいくぶん取れます。
その他に、洗濯時に他の衣類から出るゴミなどを落とせます。
デリケートな衣類はあまり強く振りすぎると破れる危険があるので、その場合はブラシで少し払うようにすればOKです。
・干す時間帯
洗濯物を干すのに一番適している時間帯としては、10時~15時を目安にすると良いです。
この時間帯しか干せないということではなく、この時間帯が一番天気さえ良ければよく乾く時間帯ということです。
ちょっとした節約豆知識
一人暮らしですから、家で使う物すべてにお金も掛かってきます。
お洗濯では水道代なんかも気になりますね。
お風呂の残り湯を使う
・入浴剤が入ったお湯は基本的に使わない
入浴剤のメーカーにより洗濯に使って良いものと使わない方が良いものがあるので、入浴剤のパッケージの注意書きを確認してください。
・数日経った残り湯は使わない
お風呂の残り湯は、人が入ったあとなので基本雑菌が多いです。
数日経つとさらに増殖するので、数日経ったお湯は使わないようにしましょう。
・洗うとき専用ですすぎには使わない
残り湯に雑菌があることからも分かるように、洗濯物を最初に洗うときだけに残り湯を使うようにしてください。
すすぎは水道水でします。
お洗濯をマスターして快適な一人暮らしを!
これから始まる一人暮らしは不安もあるかと思いますが、お洗濯で衣類も気持ちもスッキリして、快適な暮らしを満喫してくださいね。
たまには家事のプロであるお母さんと一緒にお洗濯をして、いろいろと教えて貰うのもアリです。
楽しんで取り組みましょう!
一人暮らしの洗濯の頻度はどれくらい?回数別のメリット・デメリット
一人暮らしを始めると家事全般やらないといけませんが、中でも洗濯はこれまで親と暮らしてきた人にとって、あまりやらなかった分野ではないでしょうか?
特に一人暮らしの洗濯の頻度をどれくらいでするべきか?この辺が分からないという人も少なくありません。
今回は、一人暮らしの洗濯の頻度について一般的な頻度やまとめ洗いは合理的か?
まとめ洗いのメリットとデメリット、そして気になる洗濯1回あたりの光熱費などにも触れていますので是非最後までお読みくださいね。
一人暮らしの洗濯は週に何回くらいする?
一人暮らしの人の洗濯をする頻度はその人の生活スタイルによってさまざまですが、おおむね週2~3回が主流です。
その他には、休みの日にまとめて週1回や毎日という人もいます。
これには男女の差や、職業・仕事内容といった面でも差があったりします。
ここからは、頻度別のお洗濯事情を見てみましょう。
一般的な頻度は週2~3回
週2~3回のお洗濯が一番理想的な頻度ですね。一般的にも大体週2~3回という人が多いです。
洗濯物が溜まらないので、洗濯するのも干すのも楽!
こまめに洗濯をすることで、一日中洗濯に追われるということもなくなり、結果的に時間を有効に使うことが出来ます。
休みの日に週1回まとめ洗い
朝から夜まで仕事漬けで帰りが遅いと、どうしてもお洗濯は休日の1回になってしまいますよね。
一人分だと量が少ないので、まとめ洗いが丁度いいというのもあります。
週1回ならコインランドリーの活用もあり!
ただコインランドリーの場合は、大体ですが1度の洗濯で300円、乾燥も行うと更に300円程かかります。
毎週だと月2,400円。年間3万程になるので、梅雨時など洗濯物が乾きにくい時期のみの利用がいいでしょう。
毎日洗濯の人もいる
綺麗好きの方や、仕事などで毎回作業服が汚れるといった場合は、毎日洗濯が必要だったりします。
毎日洗濯すると、洗濯物を溜めないので雑菌の繁殖を最低限にとどめておけるというメリットも。
まとめ洗いより、汚れ落ちが良いのも嬉しいポイントですね。
洗濯の頻度によってメリット・デメリットってある?
洗濯の頻度は、週2~3回や週1回、そして毎日など大体3つのパターンに分かれていることが分かりました。
では、それぞれの洗濯の頻度にメリット・デメリットはどんなものがあるでしょう?
週2~3回や毎日こまめに洗うメリット
ここでは、週2~3回と毎日洗濯する場合のメリットのご紹介です。
メリット① 洗濯物を溜め込むことがない
週2~3回や毎日なら、こまめに洗濯しているので洗濯物を溜め込むことがありません。
着たい服があっても、「まだ洗ってなかった!」と困ることも少ないと思いますのでストレスがなくていいですよね。
メリット② 一度に干す量が減って楽・乾くのも早い
こまめに洗濯していると洗濯物を干す場所を取らず、部屋が洗濯物だらけにならずに済みます。
特に一人暮らしだとワンルームに住んでいる人も多いので、洗濯物を干す量が少ないのは洗濯物の乾きも早いので助かりますね。
メリット③ 雑菌の繁殖を最低限に抑えられて衛生的
こまめに洗濯することによって雑菌が増殖することもないので、衛生面でもとてもいい頻度ですね。
洗濯物の量が少ないと洗濯機で洗うときも、洗濯洗剤が衣類全体によく行きわたり、それにより汚れ落ちも良いです。
嫌な臭いも防げます。
週2~3回や毎日こまめに洗うデメリット
一見、メリットずくしのように感じますが、メリットがあればデメリットもあります。
デメリット① 水道代や電気代が掛かる
洗濯機がドラム式か縦型かによっても異なりますが、意外と電気代は1回あたり平均して約2円。
ところが水道代はこれも洗濯機の機種、容量によりますが1回あたり、平均20円~40円と2倍ほど掛かります。
水道代を30円で計算すると、電気代と合わせて32円。
毎日洗濯した場合、30日計算だと960円、電気代と合わせて32円を年間365日で計算すると11,680円。
週3回で計算すると96円×4回=384円、これを12ヶ月で計算すると4,608円になります。
意外にも週3回で洗濯する方が、水道代は電気代合わせても30日使った場合の約半分で済みます。
ただし、ごく平均的な数値ですのでお使いの洗濯機の機種や容量、そして洗濯物の量によって変動します。
週1回まとめ洗いのメリット
週1回だと洗濯物は溜まるけど、水道代や電気代は節約できそうですね。
メリット① 節約になる
1週間に1回だけなので、水道代や電気代の節約になります。
併せて、お風呂の残り湯を使うと水道代のさらなる節約にも!
メリット② 洗濯の回数が減ることでゆっくり出来る
洗濯して干して畳んでしまう。という負担が仕事終わりの疲れた身体には辛いもの。
それを休日1回の洗濯にすることで、仕事がある日はゆっくり過ごせます。
週1回まとめ洗いのデメリット
節約になればと割り切れるか、デメリットもチェックしてみましょう。
デメリット① 衛生上良くない
洗濯物は、溜めてる間に雑菌が繁殖しています。
なるべく、通気性のある網目の粗い籠に入れるようにしましょう。
デメリット② 干す量が多く洗濯物同士の間隔が狭くなり乾きにくい
1週間分干すので、どうしても洗濯物同士の間隔が狭くなります。
そのためお互いの水分の影響を受け、なかなか乾かないという事態に。
梅雨時などの湿度が高い時期は特に、まとめ洗いの辛い時期でもあります。
デメリット③ たくさん洗うので汚れ落ちが良くない
少しでも多く洗濯しようとするあまり、洗濯機にたくさん入れすぎる傾向があると思います。
そのため、洗剤が十分に衣類に行きわたらず、衣類同士の汚れを逆に取り入れてしまうことに。
よって、部屋干しなどすると生乾きのときに嫌な臭いがするということになります。
一人でも大変な洗濯を上手な頻度で快適に!
一人暮らしを始めると、必ずやらなければいけなくなる洗濯。慣れてしまえばパパっと出来ますが、慣れるまでが大変なんですよね。
ですが、その時々の生活スタイルや季節に合わせて週1や2~3回など上手に使い分けていくと、段々と要領が分かってきます!
ぜひこの記事を参考に、自分に合った頻度を見つけて下さいね。