乾燥肌や敏感肌という肌の状態はよく聞きますよね。
この2つの肌タイプは同じようなものだとして混同されやすいのですが、実は別物です。
別物ではありますが、似ている部分もたくさんありますので、乾燥肌だと思っていたら実は敏感肌だったり、逆に敏感肌だと思っている人が単に乾燥しているだけだったりすることもよくあります。
今日はこの2つの肌タイプの違いを理解して、正しくお手入れが出来るようにしていきましょう!
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乾燥肌とは?
乾燥肌とはその名の通り、お肌の潤いを保てなくなり、お肌がかさついたり、粉をふいたりしている状態のお肌のことを指します。
乾燥は湿度の低下はもちろん、ストレスや睡眠不足などの生活習慣なども原因の1つです。
まずは、ご自身の生活習慣から見直してみましょう!
乾燥肌チェック!
あなたはいくつ当てはまりますか?
- 1日3回以上洗顔をする
- 熱いお湯で洗顔する
- 洗顔後、肌がつっぱったりカサついたりする
- 乳液やクリームは使わない
- ストレスを感じやすい
- 睡眠不足
- 脂っこい食べ物が好き
- 夏でも手足が冷たい
- 洗顔後、すぐに保湿しない
- 20代の頃からスキンケアが変わっていない
全てに当てはまらなくても、いくつか当てはまれば乾燥肌の可能性があります。
乾燥肌の原因
肌がカサついたり、粉がふいたりする乾燥肌…。
まずは、乾燥している肌がどんな状態なのか見ていきましょう。
一般的にお肌の潤いは、皮脂・NMF(天然保湿因子)・角質細胞間脂質の3つで保たれています。
この3つがターンオーバーの乱れや、加齢、外気やエアコンなどによる乾燥、ストレスや過労、偏った食生活や間違ったスキンケアなどの原因によって肌の中から減ってしまうと、肌のバリア機能が衰え、乾燥した状態になります。
特に粉がふいているようなお肌は、皮膚の確執がめくれ上がり、その隙間から水分が蒸発するだけでなく、外からの刺激も肌の内部に入ってきやすくなっています。
そのため、乾燥が刺激によって更なるトラブルを引き起こすこともあります。
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敏感肌とは?
乾燥肌との違い
女性の7〜8割が乾燥肌であり、それと同時に敏感肌にも悩んでいると言われています。
乾燥肌は前述したように、肌の中の水分を保てなくなった状態のことを言いますが、敏感肌に関しては、実は医学的にもこれ!といった定義がありません。
乾燥肌、敏感肌どちらにも共通しているのが『肌のバリア機能の低下』ですが、敏感肌は、この機能の低下により、ちょっとした刺激にも肌が過敏に反応し、トラブルを起こしやすくなります。
敏感肌チェック
あなたはいくつ当てはまりますか?
- いつもの化粧品で、時々肌がかゆくなったりする
- いつもの化粧品で、たまにピリピリと刺激を感じたりする
- 季節の変わり目に肌が不安定になる
- 定期的にお肌が不安定になる
- 花粉やホコリなどで、肌が痒くなる
- 紫外線に当たると、赤みが出たり湿疹が出来たりする
- 寒い季節になると、カサついて粉がふいたようになる
- 汗をかくと、肌が痒くなる
- ストレスが溜まっている
- 睡眠不足
- 食生活が不規則
- 肌が乾燥している
- ニキビなど肌荒れが気になる
- 仕事が忙しく、気付くと肌が荒れている
1〜3つくらいではまだ敏感肌とは言い切れませんが、5つ以上当てはまる方は敏感肌の可能性が高いです。
敏感肌の原因
敏感肌に医学的な定義はないとお話しましたが、それではなぜ、敏感肌になってしまうのでしょうか?
敏感肌になっている時は、外部からの刺激などからお肌を守ってくれるバリア機能が低下しています。
バリア機能が低下すると、お肌の中の水分を保てなくなったり、外部からの刺激に反応しやすくなり、かゆみや赤み、かぶれなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
この皮膚のバリア機能が低下する原因として、ストレスや睡眠不足、月経や妊娠・出産によるホルモンバランスの変化などの内的要因と、紫外線や気温、ほこりやハウスダスト、P.M.2.5や貴金属、使用している化粧品の成分や間違ったスキンケアなどによる外的要因が挙げられます。
このような要因が肌への刺激になり、肌トラブルを起こしてしまうのが、敏感肌の特徴です。
乾燥肌、敏感肌さんのスキンケアのポイント
乾燥肌も敏感肌も皮膚のバリア機能が低下しているという点では同じです。
お肌の乾燥状態が悪化すると、敏感肌になると言ってもいいでしょう。
お肌が敏感になっていると感じる時は、『お肌への負担をなるべく減らす』ことと、バリア機能を高めるための『保湿』のお手入れを心掛けるようにしましょう!
クレンジング
メイクを落とそうとすると、ついつい力が入りすぎてしまいがちですが、お肌が敏感になっている時は『こする』という行為はNGです。
また、使用するクレンジング剤はオイルタイプでは必要な皮脂まで落としすぎてしまう可能性があります。
クリームタイプを使用して、優しい力で落とすようにしましょう。
また使用量が少ないと、手と皮膚の間で摩擦が起こりやすくなりますので、使用量もしっかり守るようにしましょう。
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洗顔
洗顔もクレンジング同様、こすって摩擦が起こることが1番NGです!
洗顔料は、とにかくしっかりと泡立てましょう!
泡がクッションになり、手がお肌に当たらないくらいの泡を立てるのがポイントです。
手でそのくらいの泡を立てるのは時間もかかりますので、泡だてネットなどを使用すると、簡単にきめ細かい泡を立てることが出来ます。
また、クレンジングや洗顔料を洗い流す時のお湯の温度も大切なポイントです。
熱すぎるお湯は、お肌の上の必要な皮脂まで溶かしてしまい、余計に乾燥してしまう原因になります。
少しぬるめかも…と思うくらいの温度で、すすぎ残しのないように洗い流しましょう。
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保湿ケア
化粧品は、その種類によって役割が違います。
- 化粧水・・・お肌に水分を補給する保水アイテム
- 保湿美容液・・・保湿するための成分や、栄養分を肌へ補給するアイテム
- 乳液・・・水分や保湿成分を維持するアイテム。化粧水とクリームのなじみをよくする働きもあります。
- クリーム・・・皮膚の上で油の膜を作り、水分が肌から出ていくのを防ぐアイテム
これら、どれか1つだけでは十分に保湿ケアをすることはできません。
それどころか、単品だけのお手入れだと、逆にお肌を乾燥させる原因にもなってしまいます。
性質を理解し、組み合わせて使用することで、保湿ケアの完了になりますので、乾燥肌、敏感肌の方は特に重ねて使用することをオススメします。
また、洗顔後のお肌はデリケートで乾燥しやすいので、なるべく早くケアをしましょう!
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UVケア
お肌が敏感になっていると、紫外線の影響でも肌トラブルが出やすいです。
UVケアはとにかくしっかり行うことをオススメします。
しかし、本来ならお肌を守るための日焼け止めにも、敏感肌さんには刺激になってしまう成分が入っているものもあるので注意が必要です。
私たちが普段使っている日焼け止めには
【紫外線吸収剤】が使用されているものと【紫外線散乱剤】が使用されているものに分けられます。
吸収剤が使用されているものは、紫外線を1度肌に吸収してしまうので、敏感肌さんには刺激になることもあります。
敏感肌さんは紫外線散乱剤が使用された日焼け止めの使用をオススメします。
とは言っても、どれが散乱剤なの?と思いますよね?
散乱剤が使用されているものは、塗った時に白っぽくなりやすかったり、ノンケミカル処方と書かれていたり、赤ちゃんでも使えるものが多いのですので、参考にしてみてくださいね♡
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悪化するようならすぐに皮膚科へ!
正しいスキンケアを毎日行っていても、ちょっとした変化でお肌にトラブルが起きてしまうのが敏感肌です。
赤みなども、すぐに治るようであればあまり気にする必要はありません。
しかし、敏感肌だと思っていたらアトピー性皮膚炎や酒さなどの皮膚疾患であったり、何かにかぶれたりしている場合もありますので、自己判断はせずに、皮膚科を受診するようにしましょう!
乾燥・敏感肌さんにオススメな化粧品♡
ヒフミド
肌に元々あるセラミドと同じ型のヒト型セラミドI ・II・Ⅲを配合し、肌本来の潤いをサポート!
キュレル 潤浸保湿 フェイスケア
守って補うセラミドケア!
保湿ケアに重要な『セラミド』を効果的に補い、バリア機能の働きを助けながら肌に潤いを与えてくれます。
NOV L&W トライアルセット
低刺激性スキンケア商品。
敏感肌のことを考えて作られているので安心して使用できます。
高い保湿効果で、刺激に負けないお肌を作ります。
アヤナス
乾燥などのストレスに揺るがない肌作りを…。
敏感肌ケア×乾燥などのストレスケア×加齢によるエイジングケアを叶えてくれる化粧品。
ライスフォース
肌自らが潤う力を育む。
肌の水分保持機能を改善すると認められたライスパワーNO.11エキス配合。
医薬部外品のため、敏感肌の方にも安心。
アルビオン
2008年にベストコスメ大賞を受賞してからずっと愛され続けるロングセラー化粧水。
スキコンの愛称で親しまれ、肌荒れや乾燥を防ぎ、心地よく引き締めます。
紫外線などの影響を受けた肌のお手入れにもおすすめ。
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まとめ
乾燥肌と敏感肌は、お肌のバリア機能が低下しているという点では同じです。
しかし、この2つの肌状態は別物であるということを覚えておきましょう!
乾燥肌だと思ってお手入れをしていてもなかなか敏感肌は改善されません。
間違ったお手入れは、肌の状態を悪化させてしまう可能性もありますので注意が必要です。
お肌は薄く、デリケートな部分なので、ちょっとしたことがすぐにトラブルに繋がってしまいます。
ご自身の肌の状態を常に観察し、状態に合わせたお手入れをすることで防げるトラブルもあります。
お肌が疲れ気味だなと感じたら、普段とは少しお手入れを変えてみてくださいね♡
きっと潤いのある、みずみずしい肌をキープすることが出来ますよ♡