30代はお肌の変わり目?
「お肌の曲がり角」という言葉を聞いたことがありますか?
私たち女性のお肌の曲がり角は20歳・28歳・35歳・50歳前後の4回あると言われています。
アラサー世代は、なんと2回もお肌の曲がり角を迎えることになります。
この時期になると、今までは感じることののなかったお肌の変化に悩む方も増えてきます。
特にアラサーと呼ばれる30代前後は、新陳代謝の働きや、女性ホルモンの分泌量が変わってくる年代です。
お肌だけでなく、様々な箇所で「今までと違う…」と感じることも増えてくるでしょう。
まだまだ若い!と思っている30代(私も思っています笑)とはいえ、油断しているとお肌の老化はどんどん進んでしまいます。
これが40代になると加齢による変化も加わり、より肌の衰えを感じやすくなりますので、今のうちにきちんとケアをしておきましょう!
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美肌を目指すなら知っておきたいお肌の基礎知識
毎日当たり前のように触れて、お手入れをしたりメイクをしたりしているお肌ですが、どのように成り立っているかご存知ですか?
もしかすると今しているお手入れは、自身の悩みに効果を発揮していないかもしれません。
お肌のしくみや働きを正しく理解することで、自分の肌が今どんな状態なのか、どんなお手入れが必要なのかを知る手がかりになります。
今回は私たちの「お肌」についての基礎知識をお伝えします。
そもそも「肌」とは何か?
最大の臓器
体格によって個人差はありますが、私たちの全身を覆っている肌(皮膚)の面積は、約1.6㎡といわれています。
これは大体、たたみ1畳分の大きさになります。
また、皮膚の厚みは部位によって多少の差はありますが、約2㎜ほどです。
重さにしてみると、体重の約16%と言われており、50㎏の方で8㎏にもなります。
内臓の中で最も大きい肝臓でさえ、体重の2%ほどの重さであると言われていますので、皮膚は【人体で最大の臓器】であります。
基本的な皮膚(肌)の構造
私たちの皮膚(肌)は大きく分けて『表皮』『真皮』『皮下組織』の3層に分かれています。
この3層は、構造も役割も全く違います。
また、お肌には他にも、髪の毛や眉毛、産毛などを作る毛穴(毛包)や、汗腺・皮脂腺といった付属器や、『血管』『リンパ管』『神経』などが存在します。
表皮
表皮とは?
表皮は皮膚の1番上にあり、約0.2㎜のとても薄い膜で出来ています。
この薄い表皮も、さらに大きく4つの層に分かれています。
4つの層は表面側から『角質層』『顆粒層』『有棘層』『基底層』と呼ばれており、その大部分をケラチノサイトといわれる角化細胞とそれが変化していった細胞で占めています。
角質層の働き
角質層とは表皮の1番上にある約0.02㎜の薄い層のことを言います。
角質層は紫外線やほこりなどといった外からの刺激から皮膚そのものを守る【バリア機能】という役割と、お肌の中から水分が逃げださないようにする水分保持の役割を持っています。
この0.02㎜の薄い角質層ですが、その内部は『角層細胞』と『角質細胞間脂質』から成り立っています。
角層細胞がレンガ、角質細胞間脂質がレンガの間を埋めるセメントとイメージすると分かりやすいですね。
このレンガのような角層細胞の中にNMF(天然保湿因子)があり、角質細胞間脂質の50%を占めているのがセラミドと呼ばれるものです。
このNMFとセラミド、皮膚の表面を覆っている汗と皮脂でできている皮脂膜の3つが肌の保湿やバリア機能を保つ上でとても大切な要因です。
顆粒層の働き
角質層の次にあるのが1~2層の細胞が並ぶ顆粒層と呼ばれる層です。
ここも紫外線などから肌を防御する役割があります。
顆粒層の中の『ケラトヒラリン顆粒』と呼ばれるガラス状の細胞が、肌の中に入ってきた紫外線を屈折させ、奥に入っていくのを防いでくれています。
有棘層の働き
有棘層は表皮の4つの層の中でも1番厚い層です。
有棘層の中には『ランゲルハンス細胞』と呼ばれる免疫機能に関わる細胞が多く存在しています。
このランゲルハンス細胞は、異物が肌に入ってくると肌を守るために異物を攻撃するように指令する機能と、紫外線や乾燥といった肌トラブルから肌を守る自己防衛機能を持っています。
肌を自らの力で美しくしようとする働きを持っているのが、このランゲルハンス細胞です。
また、細胞間にリンパ液が流れているので、皮膚に栄養を与えたり、老廃物を運搬したりしているのも有棘層の働きです。
他にも基底層で作られたメラニンが上がってくるところでもあるので、紫外線が肌の奥へ入ってくるのを防ぐ役割もあり、美肌を保つ上でとても大切な機能を持っている層です。
基底層の働き
表皮の1番下にある層を『基底層』と呼びます。
この基底層は新しい細胞を作り出す働きを持っています。
ここで作り出された細胞が有棘層→顆粒層→角質層へと順に押し出され、最終的に垢となって体外へ排出されます。
この一連な流れをターンオーバー(肌の生まれ変わり)と呼びます。
また、基底層にはメラノサイトというメラニンを作り出す細胞があり、紫外線から肌を守るための働きをしています。
最近話題の細胞を再生させる幹細胞もこの基底層にあります。
真皮
表皮の下の真皮と呼ばれる部分は、肌の構成の大部分を占めているため、肌の本体と言われています。
真皮は、お肌の柔らかさや、ハリ・弾力に関係があるコラーゲンやエラスチンといった細胞が存在している所なので、見た目の老化に最も関係が深い部分です。
上の図のようにコラーゲン繊維が真皮を支える支柱、エラスチン繊維はコラーゲン同士を束ねる接着剤の役割をしています。
また、この繊維と細胞の間にはヒアルロン酸が存在しています。
このヒアルロン酸は1gで6ℓの水を貯えることが出来ると言われており、肌の保水と真皮を刺激から守るクッションの役割をしています。
その他にも、真皮の中には細胞のお母さん細胞である『線維芽細胞』があり、この線維芽細胞がコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどを生成してくれるため、ハリと弾力のあるお肌をキープできているのです。
皮下組織
お肌の中で1番奥にあるのが皮下組織と呼ばれる部分です。
多くが皮下脂肪で構成されており、皮膚と筋肉や骨をつないだり、強い衝撃などから筋肉や骨を守るクッションのような役割もしています。
その皮下脂肪の中に欠陥が通っており、お肌中に栄養を運んだり、老廃物を運び出したりもしています。
栄養が老廃物の運搬が、お肌の状態をよく保つために大きく関わっていることは想像がつきますよね。
ですから皮下組織も美肌をキープするためにはとても大切な部位なのですが、皮下組織は化粧品ではケアすることが出来ない部分なので、毎日の生活習慣などを心がけることが大切になります!
表皮で起こる肌トラブル
乾燥・敏感肌
表皮はとても薄い層でできているとお話をしました。
中でも1番外側の角質層はラップ程度の厚みしかありません。
この角質層の中に存在しているNMF(天然保湿因子)と角質細胞間脂質(セラミド)がお肌の内部に水分を保持する働きをしており、皮膚の表面にある皮脂膜がその水分を外に逃がさないようにする働きと、外部からの刺激からお肌を守る働き(バリア機能)を持っています。
しかし、何らかの原因でこのバリア機能がうまく働かなくなると、肌の中の水分を保つことが出来なくなるため、乾燥肌の原因になります。
また、バリア機能が崩れるということは、外からの刺激からもお肌を守ることが十分に出来なくなるので、肌に炎症などのトラブルが起こりやすく敏感肌の原因にもなってしまいます。
特に乾燥を感じているかたは、この表皮でトラブルが起こっていることが多いので、しっかりと水分を補給するお手入れと、皮脂膜の変わりになる保護剤でのお手入れが大切になります。
成分としては、元々お肌の中にあるセラミドやヒアルロン酸をうまく取り入れると効果的です!
間違った洗顔法も表皮を傷つける原因になりますので、普段から正しいお手入れの方法を取り入れるようにしていくことも大切です。
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シミ
紫外線の中でもパワーが強く短い波長のUV-Bは、特に表皮にダメージを与えます。
UV-Bがお肌の中に入ってくると、お肌は危険を察知し、肌を守るための指令を出します。
この指令が出ると、表皮の1番下の基底層にあるメラノサイトという細胞からメラニンが作り出されます。
このメラニンが紫外線をこれ以上肌の奥に入れないようにブロックをする役割をします。
このメラニンは、健康な状態のお肌であれば、肌の生まれかわり(ターンオーバー)と共に体外へ排出されるはずなのですが、ターンオーバーが乱れているとメラニンが排出されず肌の中に残ったままになるので、シミになってしまいます。
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真皮で起こる肌トラブル
真皮は表皮と違い数カ月でターンオーバーするわけではなく、生まれ変わるのに3年以上かかると言われています。
ですから、真皮でトラブルが起こってしまうとなかなか改善されにくい部分です。
真皮で起こるトラブルのしくみを知って、トラブルが起きないように対策をしていくことが大切です。
しわ・たるみ
真皮の中にある網目状の繊維をコラーゲン繊維、そのコラーゲン繊維を束ねているのがエラスチン繊維です。
ここに大きくダメージを与えるのが紫外線です。
中でも紫外線の95%を占めるUV-Aは真皮にまで届きます。
UV-Aはお肌の支柱になるコラーゲンやエラスチンを変形させて壊してしまいます。
お肌を支える部分がボロボロになってしまうので、お肌のハリや弾力が保てなくなり、しわやたるみの原因になります。
皮下組織で起こる肌トラブル
くすみ・むくみ
皮下組織の中には血管とリンパ管が通っており、それぞれがお肌に栄養を届けたり、老廃物を流したりしています。
この流れが正常だと血行もよく、お肌も若々しく保つことができます。
しかし、血行が悪くなると、お肌の健康的な赤みがなくなり、暗くどんよりした、いわゆるくすんでいるといった状態になってしまったり、老廃物もうまく排出されないままお肌にので滞ってしまうので、むくみにも繋がります。
しかし、皮下組織で起こる肌トラブルは、化粧品で対処することが出来ないので、マッサージであったり、食生活であったり、生活習慣でのケアが大切になります。
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きれいなお肌とは…
『肌がすごくきれいだな』と感じるとき、どこを見てキレイと判断しているのでしょうか?
美しい肌のことを【うなけし肌】と言います。
これは美肌の条件を表す状態の頭文字をもじってできた隠語です。
『う』・・・潤いのある肌
『な』・・・なめらかな肌
『け』・・・血色のいい肌
『し』・・・シミ・シワのない肌
『は』・・・ハリのある肌
『だ』・・・弾力のある肌
この条件がすべて揃っていれば、誰もが憧れるお肌になることが出来ます!
ご自身の肌を目で見て、手で触れてみていかがですか?
客観的に観察してみることも大切ですよ。
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このように一言でお肌といってもたくさんの部位に分かれており、それぞれ役目も全く違います。
自分のお肌のトラブルや悩みが、お肌のどの部分で起きていることなのか、お肌がどんな状態になっているのかを正しく知るだけでも、正しいお手入れをするための指針になります。
より、理想の肌に近づくためにも、まずは自身の肌のことを正しく理解しましょう!
そしてどんなお手入れが必要なのかを考え、より効果的にお手入れをすることで誰もが憧れる美肌を手に入れましょう♪
キレイな肌になるために知っておきたいスキンケアの間違い5選
『きれいな肌になりたい』
これは女性であれば誰しも思うことですよね。
毎日しっかりお手入れしているはずなのに、思ったように肌がキレイにならない…
自分のお手入れ方法って本当に正しいのかな…?
こんな風に思ったことはありませんか?
私たちのお肌はとても薄く、デリケートな部分です。
ちょっとお手入れの方法を間違えただけで、余計に肌トラブルを悪化させてしまうことも…。
その1.汚れはしっかり落とす!
クレンジングも洗顔としっかり、ゴシゴシと!
『汚れを落とす』というお手入れはスキンケアの中で、最も大切といってもいいです。
1日でも、疲れているから…面倒くさいから…と、汚れを落とさないで寝てしまうと、お肌はガクンと老化してしまいます。
人によっては1日で5歳も老けてしまうと言われている方もおられます!
ですから、毎日きちんとクレンジングと洗顔で汚れを落とすことはとても大切です。
しかし、クレンジングや洗顔の方法を間違えると、逆にお肌を傷めてしまうことも…
クレンジングや洗顔は、手を使って行うことが多いので、ついつい力が入りがちです。
しかし、お肌はとても薄くデリケートな部分なので、ゴシゴシこすって落とすことは、かえってダメージを与えてしまうこともあります。
クレンジングや洗顔は皮膚が動かない程度の優しい力で行いましょう。
すすぎはシャワーで素早く!
クレンジング、洗顔の中で1番大切な作業は『すすぎ』です。
洗顔料のすすぎ残しは、お肌の炎症の原因になります。
クレンジング剤や洗顔料は、しっかりと洗い流すことが大切です。
しかし、この洗い流す時に、シャワーの水を直接お肌にかけて、素早く洗い流したりしていませんか?
これ、実はやってはいけないことの1つです。
シャワーの水圧は、思っている以上に強く、お肌への負担になってしまいます。
水圧の摩擦と高い温度で、お肌に必要なものまで洗い流してしまい、赤みや、敏感肌の原因になります。
すすぎは洗面器に35度〜37度のぬるま湯をためて手にすくい、20回〜30回優しくしっかりすすぎましょう。
さっぱりするので、水気の拭き取りはタオルでゴシゴシ拭き取っている。
お肌のトラブルの大きな原因のひとつに『摩擦』があります。
洗顔後、水気を拭き取る時は、さっぱりするので、ついついゴシゴシとタオルで顔をこすってしまいがちですが、これもお肌にはとても負担になっています。
摩擦は、お肌の赤みや乾燥肌などのトラブルに繋がります。
水気を拭き取る時は、タオルを顔にポンポンと優しく押さえつけるようにして拭き取りましょう。
その2.高価な化粧品を使っている
値段は高価かもしれないけれど…?
お肌をキレイにしたいという一心で、何となく高価な化粧品を選ぶようになっていませんか?
高価であるということは、より高い美容効果や安全性がある気がしますよね。
これは間違いではなく、高価な化粧品には、お肌にいい有効成分がたくさん配合されていたりします。
しかしこちらも、使い方を間違えると、せっかくの高価な化粧品でも効果を発揮することができず、納得のいかない結果になりがちです。
高価なものを使うのであれば、それなりの効果を得たいですよね。
化粧品は高価であればあるほど効果があふこかと言うと、そういうわけでもありません。
実は化粧品には『標準価格』というものがあります。
例えば、化粧水であれば2000円〜5000円、美容液であれば3000円〜10000円くらいです。
この値段は使っている原料のグレードによって変わります。
この標準価格よりも安価なものはあまりオススメしませんが、高価なものを『もったいない…』と思いながらちびちび使うよりも、標準価格内のものを無理のない範囲でしっかり使うほうが効果的です!
また、高価な化粧品には、おしゃれな見た目のボトルであったり、専用カウンターやデパートなどでBAさんなどプロにアドバイスをもらえるという価値も値段に組み込まれています。
- 値段よりも、自分の肌の悩みに合っているか。
- 無理なく使い続けることができるか。
を基準に選びましょう。
その3.毎日たっぷり時間をかけてパックでお手入れ!
スキンケアのスペシャルケアとして、シートマスクなどのパックを使用している方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
パック後の肌は、しっとりともちもちしていて、とても効果を感じることができるアイテムです。
しかし、このシートマスクは使い方を間違えると逆に肌に悪影響を与えてしまう可能性があります。
お肌の調子を見ながら使う
シートマスクはお肌に栄養や水分を与えるには、とても効果的なアイテムです。
しかし、普段は何のトラブルもなく使えるシートマスクでも、季節の変わり目などでお肌が敏感になっていたり、肌トラブルが起こっている時に使うと、逆に炎症を起こしてしまう場合があります。
お肌の調子が悪い時のお助けアイテムとして使用するのではなく、スペシャルケアとして使用するようにしましょう。
使用時間を守る
シートマスクにはそれぞれ、使用時間が定められています。
美容成分がたっぷりと含まれているから、しっかりと肌にのせて成分を浸透させよう!
と定められた使用時間を超えて顔にのせていたり、中にはそのまま就寝してしまう方もいるのではないでしょうか?
実はこれNGな使用方法です!
シートマスクを長時間お肌においておくと、本来なら潤いを与えるはずなのに、逆にお肌を乾燥させてしまう原因になってしまいます…。
実は水分というのは、【乾いている方に吸収される】という性質を持っています。
長時間シートマスクをしていると、せっかく美容成分がお肌の中に浸透しても、マスク自体が乾いてくると、お肌に浸透した水分がまた、シートマスクの方へ戻ってしまうのです…。
使用時間はきちんと守り、まだマスクが濡れていてもったいないな…と思うくらいで外すようにしましょう。
毎日シートマスクをしている
シートマスクには美容成分がたっぷりと入っていますので、毎日行えばとても綺麗な潤いのある肌になれるのでは…?
と思いますよね。
しかし、シートマスクの種類によっては、毎日ケアすることは肌に負担になってしまうこともあるのです。
成分濃度の濃いシートマスクは、お肌の栄養過多に繋がり、炎症の原因に…。
最近は日常使用出来るものも増えてきていますので、推奨されている使用頻度をきちんと確認し、正しく使用しましょう♡
その4.保湿!保湿!勘違い保湿
毎日しっかりと保湿ケアをしているのに
「日中乾燥している…」
「化粧ノリが悪い…」
と感じていませんか?
これは、保湿ケアの方法が間違っているからかもしれません。
保湿とは【肌が適度に潤った状態をキープできること】です。
もしも、間違った保湿ケアをしているなら、いくら保湿をしているつもりでもお肌は乾燥してしまうばかりです。
皆さんのお手入れはどうでしょうか?
化粧水を、とにかくこまめにたくさんつける。
乾燥しているから、化粧水をたくさんつける。
これは間違いではありません。
しかし、化粧水だけのお手入れだと、逆に乾燥する原因になってしまうことをご存知ですか?
化粧水は水分なので、放っておくと蒸発してしまいます。
水分というのは、蒸発するときに肌の内側の水分まで一緒に持って出て行ってしまうという性質を持っています。【過乾燥】
化粧水でのお手入れは、水分を入れこむ「保水」です。
保水もとても大切なお手入れですが、これだけでは不十分です。
乳液やクリームなどで、水分を外に逃がさないように蓋をして、初めて【保湿ケア】の完了です。
前述した洗顔方法や、シートマスクの使い方と合わせて見直してみましょう。
その5.正しいUVケア
肌の老化の原因の80%以上は紫外線であると言われているように、美肌を保つ上でUVケアはとても大切なお手入れのひとつです。
毎日UVケアしてる?
地上に降り注ぐ紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があります。
そのなでもUV-Aは長く緩やかな波長をしており、窓ガラスも通過して部屋の中にまで入ってきています。
家の中にいてもうっかり日焼けをしてしまうのは、このUV-Aが原因です。
曇りの日や、お出かけしない日、ちょっとそこまでのお出かけでもUVケアだけは欠かさずにするようにしましょう!
中には、夏が近づいてきてはじめてUVケアをし始めるという方もおられますが、紫外線は一年中出ていますので、UVケアは一年中行うのが鉄則です!
それでも日焼けをしてしまったら…
しっかりUVケアしていても、日焼けしてしまうこともあります。
そんな時はすぐに冷やして保湿することが大切です!
日焼けは火傷と同じなので、しっかり冷やすことで炎症を最小限に抑えることができます。
焼けやすいと自覚している方は特に、シートマスクを一枚冷蔵庫に常備しておくと、冷やすことと保湿ケアが一度に出来るのでオススメです♡
日焼けどめもしっかり落とす。
日焼けどめしか塗っていないから、クレンジングはしなくてもいいかな。
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは絶対にNGです!
色もつかないので一見、大丈夫そうに見えますが、日焼けどめに入っている成分には強いものもありますし、ウォータープルーフのものが主流になってきています。
日焼けどめもお肌に残ったままだと、肌トラブルの原因になります。
日焼けどめはきちんと落として、スキンケアをするまでがUVケアです。
こちはも欠かさず行いましょう!
正しいと思ってたことが、実は間違いの可能性も
毎日、当たり前のように行っているお肌のお手入れですが、ついつい自己流で間違いに気付かずに行っている場合があります。
きちんとお手入れしているのに、思ったようにお肌がキレイにならない…
という方は、一度ご自身のスキンケアを見直してみましょう!
毎日行っているものだからこそ、少しの間違いも積み重なると大きなトラブルに繋がります。
逆にいえば、ちょっとしたことを気をつけるだけで、見違えるようなお肌になることも出来るかもしれません♡
正しいお手入れ方法を身につけて、素肌に自信が持てるようになりますように♡
アラサーから気になってくる肌トラブル
20代のお肌とは何かが違ってくる30代…
では実際にどんなトラブルが起こりやすいのかをお話していきます。
乾燥
10代・20代は脂っぽく、ニキビなどに悩んでいた方でも、30代になるとファンデーションをつけると粉がふいてきたり、何となくツヤや潤いを感じられなくなったりすることがあります。
これは、加齢とともに肌の潤いを保つバリア機能の働きが弱くなっていることで起こります。
加えて仕事でキャリアがついてきたり、結婚・出産・育児などの生活環境の変化によるストレスが多くなる30代…
精神的・肉体的なストレスや、それに伴うターンオーバーの乱れなどから、バリア機能を身体の中で保つコラーゲンやセラミド・ヒアルロン酸などが少なくなり、乾燥しやすいお肌になっています。
また、Tゾーンはテカるのに、お肌全体はカサつくなどといった【インナードライ肌(乾燥性皮脂肌)】が気になってくるのも30代からです。
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小じわ
乾燥が進むと同時に気になってくるのが、目元や口元の小じわです。
この小じわ…放っておくとだんだんと深くなり、取り返しのつかないことになってしまいます。
いわゆるちりめんじわと呼ばれる目元・口元の小さいシワですが、これらは乾燥が原因であることがほとんどなので、保湿対策をしっかりとることで減らすことが出来ます。
しみ・くすみ
30代から感じる肌トラブルの1位は、しみ・くすみだと言われています。
アラサー世代で気になってくるシミには大きく分けて2種類あります。
1つは、加齢や紫外線などの刺激によって増える【老人性色素斑】です。
褐色から黒色の濃い円形のシミで、輪郭がはっきりしているのが特徴です。
もう一つが女性ホルモンのバランスが変化することで出来る【肝斑】です。
こちらは淡褐色の大きなシミで、頬骨に沿って左右対称にできるぼんやりとしたシミのことを指します。
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アラサーからのエイジングケア
30代前後といえば、結婚や出産をされる方が増えてきたり、仕事でもキャリアアップをして大きなプロジェクトを任されたりと、肉体的にも精神的にもストレスが溜まりやすい傾向にあります。
それに加えて、女性ホルモンのバランスも変化しやすい時期なので、気が付くとお肌などいたるところがボロボロ…ということも少なくありません。
そんなアラサー世代にはエイジングケアがとても重要です!
エイジングケアとは『年齢に合った肌ケア』のことです。
いつまでも10代、20代の頃と同じケアをしていては、お肌はどんどんと老化が進みます。
しかし、正しくエイジングケアをすることで、老化を最小限に抑えることが出来ます!
美肌を保つために欠かせない女性ホルモンの分泌のピークは28歳と言われています。
もちろん個人差があり、全員が28歳というわけではありませんが、エイジングケアを始めるのは早ければ早いほどいいと言われます。
若いうちから始めておくと、いい状態のお肌を長く維持することができます。
『あの時ちゃんとしていれば…』となってからでは遅いです。
アラサー世代の皆さんは、現状維持のお手入れと老化を遅らせるためのエイジングケアを早速取り入れましょう!
アラサー世代には特に欠かせないお手入れ♡
アイクリーム
数年前には気にも留めなかった、目元のシワやクマなどの疲労感…。
30代前後で特に気になるようになってきます。
これは目の周りには皮脂腺がほとんどないため、他の部分よりも乾燥しやすいためです。
元々分泌量が少ないのに、加齢とともに皮脂の分泌量はどんどん減っていきますので、目元のトラブルが特に気になるようになります。
また、ストレスや寝不足から出来るクマや、クレンジング不足などによる色素沈着なども、アラサー世代が感じやすい目元のトラブルです。
これらを解消してくれるのが、【アイクリーム(目元専用クリーム)】です。
アイクリームを選ぶポイント!
アイクリームにも様々ありますが、選ぶうえで大切なポイントがあります。
➀ 乾燥対策ができる保湿成分が配合されているか。
② 気になるトラブルに効く、有効成分が含まれているか。
の2つです。
乾燥にはセラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、グリセリンなどが配合されているものがおススメです。
色素沈着にはビタミンC誘導体、クマにはビタミンCやプラセンタエキスがおすすめになります。
アイクリームの塗り方
アイクリームは、朝晩のスキンケアに取り入れることで目元の老化を遅らせる効果があります。
しかし、塗り方を間違ると逆効果にもなりますので、注意が必要です。
目の周りはとても皮膚が薄いので、力が入りにくい薬指でつけることをおすすめします。
まず、アイクリームを目の周りに数か所、点のように置きます。
次に下瞼のこめかみから目頭にむけて優しく伸ばしていきます。
目頭まで行ったら、こんどは上瞼を目頭からこめかみまで優しく流すように馴染ませます。
最後に下瞼も、目頭からこめかみまで優しく馴染ませます。
眉間のくぼみ、黒目の下の四白、こめかみのツボを一緒に押さえてあげるとさらに効果的です。
これはリンパの流れを意識した塗り方なので、目元のむくみなどをすっきりさせる効果も期待できます♡
おすすめアイクリーム♡
POLA B.A アイゾーンクリーム
26g/19,800円(税込)
資生堂 エリクシールシュペリエル リンクルクリームS
15g/6,380円(税込)
フローフシ THEアイクリーム
7.5g/2,750円(税込)
角質ケア
アラサー世代は、ホルモンバランスの乱れや、加齢、間違ったスキンケアなどが原因で、お肌のターンオーバーが乱れやすいです。
ターンオーバーとは、お肌が新しく生まれ変わるサイクルのこと。
このターンオーバーが乱れると、古くなった角質が剥がれ落ちずに肌の上に残ったままになり、どんどん蓄積されていきます。
この蓄積された古い角質が、お肌のごわつきやくすみなどの原因になってしまいます。
また、古い角質が肌の上に残ったままだと、いくら高価な化粧品を使ってお手入れをしても、肌の奥まで成分が浸透していきません。
やりすぎはNGですが、適度な角質ケアはアラサー世代には欠かせないお手入れになります。
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UV(美白)ケア
光老化という言葉があるように、老化の原因の80%は紫外線によるものと言われています。
紫外線を浴びたことで蓄積されたメラニンは30代前後で表面化し、一気にシミが増えてしまうことも…。
シミが出来てしまってからだと遅いので、美肌を目指すアラサー世代の皆さんはUVケアを徹底しましょう!
まず大切なのが『シミを増やさない』お手入れです。
紫外線を浴びると2分でシミの元ができると言われています。
少しの時間だから…と、日焼け止めを塗らずに出かけるのは絶対にNGです。
また、家の中でも窓際2メートルまでは、紫外線は窓ガラスを通過して入ってきていますので、ノーメイクの日でも日焼け止めだけは必ず塗りましょう。
そしてもう一つ大切なのが、『できてしまったシミを消す(薄くする)』お手入れです。
シミの種類によっても効果のある成分が違いますので、自身のシミに合わせた美白化粧品を使用しましょう。
ニキビ跡や、火傷跡などの炎症後色素沈着と、老人性色素斑にはプラセンタエキス・ビタミンC誘導体・ルシノール・アルブチン・EGFなどの成分がおすすめ。
肝斑にはm-トラネキサム酸がおすすめです。
UVケアにおすすめ美白化粧品をまとめましたので、参考にどうぞ^^
クオレ AXI ホワイトニングクリームTS
35g/11,000円(税込)
※美容室専売品
2016年、2017年、2018年モンドセレクション3年連続〔最高金賞〕受賞。
「美白」という言葉を最初に作ったクオレ化粧品の美白クリーム。
アスタリフトホワイト
美白とエイジングケアの両方が出来る化粧品。
輝く潤い美肌へ。
資生堂 HAKU
m-トラネキサム酸配合で肝斑にも効果的。
シミ生成連鎖を抑制してシミを防ぐ。
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これからもっと輝くために♡
20代までのお肌は何もしなくてもきめ細やかでハリがあります。
なので、20代までは目元や口元などのポイントメイクに手をかけるのです。
しかし、30代になると様々な環境の変化によってお肌の状態も大きく変わります。
しかし、幸いなことにお肌はお手入れさえきちんと行っていれば、ちゃんと応えてくれます。
「もういいや」と諦めてしまうのではなく、早め早めにケアをしてあげましょう♡
何だか最近お肌が変わってきた気がする…
こう感じてきたらお手入れの変え時です!
まずは、生活習慣とスキンケア習慣を見直してみてください。
ここでやるか、やらないかで10年、20年後の肌に大きな変化が出てきます。
自分のお肌とは一生付き合っていくものですし、取り替えもききません。
いつまでも自分のお肌に自信が持てるように…
これからさらに輝けるように…
毎日出来ることから少しずつ始めていきましょう♫